【圧倒的】ランドクルーザー首都高パトロールカー 50万km超でも高額落札 海外で大人気
公開 : 2021.07.14 17:05 更新 : 2022.03.25 18:49
首都高などで使用されたトヨタ・ランドクルーザーのパトロールカーが海外で人気です。理由は整備と需要でした。
首都高道路サービス 中古車輸出会社がある
2005年に首都高速が「首都高速道路公団」から「首都高速株式会社」に民営化されてから同社は様々な事業を展開している。
時間貸し&月ぎめ駐車場や直営賃貸住宅、直営レンタル倉庫や飲食店の経営などもあり、中古車輸出事業もその中の1つだ。
こちらは、首都高速道路サービスという会社が展開する事業の1つで、首都高で使い終わった車両を海外向けに中古車として販売している。
例えばパトロールに使われるトヨタ・ランドクルーザーや道路維持作業などに使われるトラック、ユニック車、山手トンネル(中央環状線)の中だけで活躍するパトロールバイク(通称黄バイ)などである。
サイトには黄色い作業車以外の乗用車を含めて12台が掲載されているが、すべて「SOLD OUT」となっている。
どんなクルマが中古車として販売されているのだろうか?
一例をご紹介してみよう。
トヨタ・ランドクルーザー・プラド
登録年月:2010年12月
走行距離:49万7602km
日産エクストレイル・ハイブリッド・アイパッケージ4WD
登録年月:2016年5月
走行距離:11万8835km
トヨタ・マークXジオ
登録年月:2008年8月
走行距離:13万5522km
いすゞ・エルフ 平ボデー
登録年月:2006年9月
走行距離:11万3870km
トヨタ・ランドクルーザー100
登録年月:2013年12月
走行距離:54万3551km
いすゞ・フォワード
登録年月:2012年12月
走行距離:20万5508km
首都高ランクル 走行50万km超えも多数
多様な車種が販売されているのだが、注目すべきはランドクルーザーの走行距離である。いずれも50万km前後と他のクルマに比べて飛びぬけて多い。
理由はランドクルーザーのほとんどは「パトロールカー」として、総延長300kmを超える首都高速の担当ルートを日々走ってパトロールをしているためで、年式と走行距離から換算すると年間7〜9万km程度走っていることになる。
登録から数年という短期間でこんなに距離を走っているランドクルーザーは国内では首都高など道路会社のパトロールカー以外にはあまり例がないだろう。
ちなみに、掲載されている中古車のランドクルーザーはどれも50万km前後になっているが、この距離は新しく交換する目安になるのだろうか?
首都高速道路に聞いてみたところ、「特に距離を定めているわけではありません」とのことだった。
そして気になるのはこれらのランドクルーザーが一体どれくらいの価格で売買されているのか? ということである。
この件について、首都高中古車会社に聞いてみたところ、「一般の中古車業者と競合してしまうので、公式サイトに出ている以上の情報はお伝えできません」との回答だった。
そこで、知人の中古車業者数社に聞いてみたところ、あっさりと判明した。
「黄色いクルマでしょ? 業者オークションに出てますよ?」と。