【乗ってみな、飛ぶぞ】ハードコア・スポーツカー 10選 本能を呼び覚ます不滅の名車

公開 : 2021.07.18 06:05

現代のスポーツカーの到達点とも言える10台を紹介。どれもお金があれば手に入る公道走行可能な市販車です。

刺激に満ちた怪物たち

text:AUTOCAR UK編集部
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

真のペトロールヘッドの世界へようこそ。驚異的なグリップとスピード、鮮やかなドライバー・エンゲージメントとスリル、最高のハンドリング、そしてサーキット走行に適した仕様と目的がすべてここにある。きっと気に入るはずだ。

ポルシェフェラーリランボルギーニマクラーレン……彼らは皆、最高にハードコアなスポーツカーを作りたがっている。英AUTOCAR編集部は、どれが称賛に値するかを決めるために、あらゆるクルマをテストしてきた。その中から10台、ランキング形式で紹介する。

強すぎる刺激にはご注意を。後戻りできなくなります。
強すぎる刺激にはご注意を。後戻りできなくなります。

スピードと興奮を提供してくれる正真正銘の不滅の名車に敬意を表したい。中には、あまりにも刺激的すぎて、日常的には扱いにくいものもあるが、ここで取り上げているクルマはすべてナンバープレートを付けて公道を走ることができる。

サーキット走行用のツールが欲しいと思ったら、すべてが選択肢に上がるだろう。コースを思い切り楽しんだ後は家までドライブすることもできる。

この記事では、現在生産されているマシンと、販売は終了してしまったが、いまだに後継が登場していないマシンの両方をランキングしている。このような類のクルマは滅多に出てこないし、すぐに完売してしまうが、パンフレットから消えてしまった後も長く愛され続ける。

1. マクラーレン765LT

マクラーレンのスペシャルモデル「ロングテール」シリーズの最新モデルは、欠点がないわけではないが、サーキット・スーパーカーの上位に位置する爆発的なパワーを持ったクルマとしては、決して負けていないと思う。

まず第一に、765LTに注ぎ込まれた努力と費用は評価に値する。720Sのようにすでに軽量なクルマから重量を削るのは並大抵のことではなく、チタン製ホイールナットや薄いガラスの採用など、極端な措置を取らざるを得なかったが、その結果、合計で80kgもの軽量化に成功し、パワートレインにかかる負担を大幅に減らした。

マクラーレン765LT
マクラーレン765LT

そのパワートレインは、マクラーレンの4.0LツインターボV8。このクルマのために765psにチューニングされ、ファイナルドライブを短くすることで、首を持っていかれるような加速を実現している。

しかし、LTが720Sと大きく異なるのは、より柔軟なバランスとハンドリングだ。単純に、このクルマは遊びたいのであって、おそらくマクラーレンがこれまでに作ったクルマの中で最も楽しいものだろう。

コーナーのどの段階でもヨーがかかり、そのためにスピードが犠牲になることもあるが、ダイナミズムとマクラーレンの特徴であるステアリング、そして軽い感覚が組み合わさることで、記憶に残るドライビング・エクスペリエンスを実現している。

ただし、そう簡単には乗りこなせないので、ドライバーの気概が必要だ。

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