【フルモデルチェンジ】トヨタ新型アクア 価格/サイズ/内装が判明 バイポーラ型電池に進化
公開 : 2021.07.19 13:30 更新 : 2021.07.19 14:04
「新型アクア」が発表。TNGA世代も、全長・全幅は変わりません。世界で初めて、駆動用蓄電池にバイポーラ型ニッケル水素電池を採用します。
はじめに 2代目アクアとは
7月19日。トヨタが、新型アクアを発表した。同日から発売を行う。
アクアは、トヨタのハイブリッド専用コンパクトカーだ。2011年、東日本大震災があった年にトヨタ自動車東日本(当時の関東自動車工業)の岩手工場で初代アクアは誕生。
以来ほぼ10年、マイナーチェンジは何回か行われたが、人気を持続してロングセラーとなった。今回フルモデルチェンジされた新型は、2代目となる。
アクアのライバルは、日産ノート、ホンダ・フィット、マツダ2、スズキ・スイフトといった他社のコンパクトカーはもちろんだが、同じトヨタのヤリスが最大のライバルかもしれない。
しかし、新型アクアのチーフエンジニアである鈴木啓友氏は「ヤリスは“操る楽しみ”を求めるユーザーに、アクアはダウンサイザーや“上質感”を求めるユーザーにと、棲み分けをしている」と語っている。
登場以来、グローバルで約187万台(北米向けプリウスCを含む)を販売し、約1240万トンのCO2削減に貢献したアクア。
新型はその役割を発展させ、駆動用蓄電池に、バイポーラ構造のニッケル水素電池を世界初搭載。バッテリー出力を従来型に比べて約2倍とするなど、「さらに次の10年を見据えたコンパクトカー」としてやって来た。
では、その概要を紹介していこう。
新型アクア 外観
新型アクアのボディサイズは、全長4050×全幅1695×全高1485mm(FF)、ホイールベースは2600mm。
従来型と全長・全幅は同じ。全高は後述するTNGAを採用した関係で30mm高く、ホイールベースは50mm延長されている。
コンパクトなサイズはそのままにホイールベースを延長し、リアシートの居住空間・荷室空間を拡大して利便性を向上した形だ。
ちなみに、プラットフォームを共有するヤリスは、全長3940×全幅1695×全高1500mm、ホイールベースは2550mm。つまり、アクアのほうが少し長くて低いプロポーションとなり、ホイールベースも50mm長い。
新型の基本的なスタイリングは従来型を踏襲しており、またキックアップしたサイドウインドウや縦型のリア・コンビランプなど、ディテールも従来型から引き継がれている部分は多い。
そのスタイルは遠目に見ても「アクアだ!」と分かるだろう。デザインのコンセプトは「ハーモテック(知性・感性を刺激する、人に寄り添う先進)」で、上質・シンプル・クラスレスなものとされている。
前後に伸びやかなモノフォルム・シルエットのキャビンと、左右に張り出したリアフェンダーの組み合わせで、アクアらしいスマートかつ動感のあるエクステリアとしている。外装色は、シンプルでクリーンな質感の新色「クリアベージュ」をはじめ、上質感のある全9色を設定した。