【最新2カメラ・ドラレコ】デジタル・ルームミラーと、カメラが一体に KENWOODから登場
公開 : 2021.07.21 12:04 更新 : 2023.11.24 14:34
デジタル・ルームミラーと、ドライブレコーダーが合体? ケンウッドから2カメラ式の新機種が登場。DRV-EM4700の構造を見てみましょう。
ケンウッドDRV-EM4700とは
注目度ナンバーワンのカーグッズが「2カメラ・ドライブレコーダー」。
2つのカメラで車両前後を同時に撮影できるため「あおり運転被害」の証拠もバッチリと押さえられる。今まさに購入を検討しているところという人も少なくないだろう。そんな人にぜひ注目してほしいのが、7月15日にデビューした「ケンウッドDRV-EM4700」だ。
一般的な2カメラのドライブレコーダーではカメラやディスプレイを搭載した箱型の本体に別体のリアカメラが付属するというスタイルだが、これは写真を見てわかるようにカメラを内蔵したルームミラー型の本体に、別体リアカメラを付属している。
しかもミラー部分は液晶ディスプレイになっており、「デジタル・ルームミラー」としても利用できるのだ。
デジタル・ルームミラーはカメラで捉えた映像をリアルタイムでルームミラー形状のディスプレイに映し出すものだが、自動車メーカーが純正装着、オプション装着を積極的に進めており、ここ数年で装着車両が急激に増えている。アフターマーケット品についてもラインナップが増えてきており、今年から来年にかけて一段と人気が高まりそうだ。
従来の鏡を使用するルームミラーと違い、高感度なカメラと高画質な画面の組み合わせによって夕方~夜間であっても優れた視認性が確保でき、後席乗員やラゲッジスペースの荷物によって後方視界が狭められることもない。
どのようなシチュエーションでも車両後方の状況確認が確実に行えるため、安全性を大幅に高められる。本機ではそれらの機能に加えてドライブレコーダーとして使えるのだから嬉しい限りだ。
DRV-EM4700は、純正ルームミラーの上に重ね合わせるようにして装着して付属の2本のゴムバンドで固定。
これならば幅広い車種に対応し、目障りになったり視界を妨げることもない。そして何より後付け感のないスマートなルックスだ。
タッチ操作で設定変更 価格は?
搭載されるのは高画質かつ広視野角の12型IPS液晶で、タッチパネルコントロール機能も搭載。
スライド操作によって表示範囲を調整したり、タッチ操作によって前方表示/後方表示の画面切り替えができる。
フロントカメラは本体背面の運転席側(右側)に組み込まれており、引き出すような形でスライドさせられる。
コンパクトサイズ(47.8×38×26mm)のリアカメラはブラケットによる角度調整が可能だ。
どちらのカメラもフルHD画質(解像度1920×1080)で記録を行え、高感度なSTRAVISセンサーが夜間・暗いトンネルでも明るく鮮明な映像を捉える。明暗差を自動補正して白飛び・黒つぶれを抑えるWDR(ワイドダイナミックレンジ)機能も搭載。
フロントカメラは水平143°/垂直76°/対角170°で、リアカメラは水平107°/垂直55°/対角132°の広視野角。横方向から飛び出してきたクルマや人などの姿も捉えやすい。GPSやGセンサーも内蔵しており、専用ビュワーソフトをインストールしたパソコン(Windows/Mac)で車両前後の記録映像とともに走行記録を表示できる。
また、ハンドルから手を離さず発話だけで主要な操作ができる「音声コマンド機能」を搭載。イベント録画、写真撮影、画面切り替えなど、走行中に使用したい機能を安全に扱えるのは嬉しいポイントだ。
録画機能には常時録画、イベント記録、音声コマンド/手動録画があり、車載電源ケーブル「CA-DR550」を組み合わせることで最長24時間の駐車監視録画に対応する。
ケンウッドのデジタル・ルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EM4700」の発売時期は、7月下旬。価格はオープンで、市場想定価格は6万1000円前後となっている。