【なぜ】ミニバンが、キャンパーに ノア/ヴォク、エスクァイアで車中泊 意外な需要も

公開 : 2021.07.26 11:25  更新 : 2022.01.20 15:18

トヨタ・エスクァイアのキャンパーを発見。元が乗用車なので普段使いにも便利。ふつうのミニバンがベースのキャンパー、実は需要があるようです。

見た目は、トヨタのミニバン

text&photo:Hidenori Takakuwa(高桑秀典)

見た目はふつうなのに性能が凄いクルマといえば、メルセデスAMGBMW Mあたりをイメージするが、今回取材したのは、見た目はふつうなのに機能が凄いキャンパー。

その名はMR(ミニバン・レボリューション)で、バンテック新潟が製造・販売元となる。

バンテック新潟のVan Revoブランドのキャンパー「MRプレミアムセレクション」。全長4965×全幅1695×全高1825mmというサイズも魅力。
バンテック新潟のVan Revoブランドのキャンパー「MRプレミアムセレクション」。全長4965×全幅1695×全高1825mmというサイズも魅力。    AUTOCAR JAPAN編集部

見た目はふつうと書いたが、それもそのはず。キャンパー化に伴なう外観の変更点がないので、エクステリアがフルノーマルなのだ。

トヨタのノアヴォクシーエスクァイアの3モデルをベースとして、フラッグシップの「MR」、ライトな車中泊仕様の「MR-2」、就寝スペースを重視した車中泊仕様である「MR-S」をラインナップ。

こうした外観のミニバン・キャンパーを選ぶユーザーには、日常使いのしやすさに加え、もう1つの需要が存在するという。

それは、自宅の駐車場にキャンピングカーを停めると住宅街では目立ちすぎると考える方、出かける度に“また今週も遊びに行くのか”という視線が気になる方が、選びやすいこと。

「このクルマなら、週末の買い物に出かけるのと区別がつかないんです」と、同社の市村俊樹 代表取締役が教えてくれた。

そんなミニバン・キャンパーの車内を見ていこう。

バンテック新潟MRの内装/装備

撮影したのは「MRプレミアムセレクション」で、ベース車はエスクァイアGi(2WD/FF)。

コンパクトなボディに、ベバスト製FFヒーター、2000W矩形波インバーター、ビルトイン電子レンジ、LEDシーリングライト、遮光1級カーテンといったウレシイ設備をフルで標準装備した。

左側キャビネットには、シャワーフォーセット付きミニシンク(LEDライト付き)がビルトインされる。オプションも含めた展示車の価格は、497万2000円。
左側キャビネットには、シャワーフォーセット付きミニシンク(LEDライト付き)がビルトインされる。オプションも含めた展示車の価格は、497万2000円。    高桑秀典

その他、カップホルダー付きテーブル(バックゲート下部にも設置可)、シンク上部の小物収納スペース、給排水用タンク(各5L)、シンク側面メンテナンス用扉を搭載。

フルフラットなベッドマット(寸法:長さ1900×幅1040mm)、ベッド下部小物入れ、マガジンラック、105Ahディープサイクル式サブバッテリー、USBポート(2ポート)なども装備している。

まさに、充実の設備が集約されたミドルクラス・キャンパーなのだ。

キャビネットのカラーは、シックで落ち着きあるブラックと、清潔感があり室内を明るく演出してくれるホワイトのどちらかを選ぶことができる。

フロント席回転シート&センターポール式テーブルキット、リアフリップダウンモニター(プレミアムパックに標準装備)、15L冷蔵庫(保冷保温機能付き)、190Ah密閉型ディープサイクル式サブバッテリー、フレキシブルソーラーパネル(ハイブリッド車は標準装備)はオプション設定となる。

記事に関わった人々

  • 高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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