【もはや希少なFR車】次期BMW M2 プロトタイプ発見 直6エンジン搭載のパフォーマンスクーペ
公開 : 2021.07.27 18:45
新型2シリーズ・クーペをベースとしたM2の開発が進んでいます。6速MT搭載のサーキット走行用モデルです。
最新プロトタイプを発見
BMWは、パフォーマンス重視のMモデルのラインナップに、後輪駆動のM2クーペを加える予定だ。開発は順調に進んでいるようで、公道でのテスト走行が開始されている。そのプロトタイプをカメラが捉えた。
第2世代のM2クーペは、社内コードネームを「G87」とし、2022年に欧州で発売される予定だ。新型M3およびM4に搭載されている6気筒ガソリンエンジンのデチューン版が採用される。
今回発見されたプロトタイプには厳重なカモフラージュが施されているが、フロントグリルは話題となったM3やM4よりも、Z4やM8に近いデザインが採用されているように見える。
オーバーフェンダー、パフォーマンスホイール、クワッドエグゾーストのほか、大型エアインテークやエアロパーツが外観上の特徴となるだろう。
現行のM2に搭載されているS55に代わり、S58と名付けられた3.0Lのツインターボエンジンは、7200rpmまでの高回転域で鋭い加速を実現する。
現時点では公式発表されていないが、関係者の間では、メルセデスAMG A 45 Sに搭載されているターボチャージャー付き2.0L 4気筒エンジンの422psを上回るため、標準仕様で最低425ps(現行のM2コンペティションより16psアップ)を発揮すると言われている。
若干の大型化と重量増を打ち消し、パフォーマンスは先代モデルと同等かそれ以上のものになるはずだ。現在のM2と同様のファイナルドライブレシオを採用した場合、0-100km/h加速は4秒台前半、最高速度は280km/h近くになるだろう。
ハイブリッドも採用か
新型M2のベースとなっているのは、第2世代の新型2シリーズ・クーペであり、第3世代のZ4やトヨタのGRスープラが兄弟車に当たる。
7月はじめに公開された新型2シリーズ・クーペには、4ドアのグランクーペとは異なり、クラスター・アーキテクチャー(CLAR)プラットフォームの最新版が採用されている。これにより、次期M2も縦置きエンジンのFR車となるだろう。
CLARプラットフォームの採用により、スロットルオフ・エンジン・アイドリング、回生ブレーキなどを備える48Vの電気アーキテクチャーを搭載できるようになる。環境性能を向上させ、M2の将来性をある程度確保できるはずだ。
発売当初は電動ブースト機能を搭載しない予定だが、社内ではすでにS58用の同システムの開発が進められており、数年以内に追加される可能性がある。
AUTOCARの情報筋によると、BMWの車両平均CO2排出量削減のため、将来的にはすべてのMモデルにマイルド・ハイブリッド・システムが搭載されるという。