【16インチの折り畳み】ペリー eホッパーへ試乗 0.34ps 最高25km/hまでアシスト可能

公開 : 2021.08.10 08:25  更新 : 2022.08.02 13:37

都市部での移動や通勤向けに設計された、電動アシスト自転車のeホッパー。16インチタイヤを履く折り畳みモデルを、英国編集部が評価しました。

車重14kg、最高出力250Wの電動アシスト

text:Rebecca Bland(レベッカ・ブランド)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
今回試乗したのは、電動アシスト付きのペリー eホッパー。16インチの折り畳み式で、英国価格は1499ポンド(23万円)から。自転車の予算としては高額だが、英国老舗ブランドのブロンプトン社が制作する同等モデルの半額で済む。

ペリー eホッパーは、小柄な自転車だ。現在の英国市場では最軽量となる、14kgに収まっている。ブロンプトン社のモデルより4kgも軽い。

ペリー eホッパー 16インチ電動アシスト折り畳み自転車(英国仕様)
ペリー eホッパー 16インチ電動アシスト折り畳み自転車(英国仕様)

簡単に折り畳むことができ、5段階のステップで完了する。780mmx580mmのサイズに小さくなるから、クルマのトランクへ積んだり、英国ではライダーと一緒に電車へ載せることもできる。

ペリー社によれば、10秒もあれば折り畳めるという。自転車のフレーム中央にクイックリリースのヒンジが付いていて、横にスイングさせると半分に折れる。

2つに折れたフレームは、運搬時にぐらつかないように強力な磁石で互いに固定される。プラスティック製のラッチでロックもできるが、今回は使う必要性を感じなかった。

自転車をアシストするのは、フロントホイールのハブに内蔵された250W(0.34ps)の電気モーター。最大トルクは4.1kg-mと、なかなか力強い。小さな16インチタイヤを素早く加速させてくれる。

バッテリーは、サドルの下に隠されている。タイヤの幅は2.235インチとちょっと特殊だが、幅が広いから安定していて乗り心地も良い。

手順を理解すれば10秒で折り畳める

ハンドルバーには、アシストを5段階から選べる小さなモニターが付いている。バッテリーの充電に要する時間は3〜4時間。満充電で走れる距離は、アシスト量にもよるが20kmから50kmくらいになるそうだ。

eホッパーのトランスミッションはシングルスピードで、ペダル側が52T、リアタイヤ側が14Tのスプロケットが付く。勾配の急な地域に住んでいる場合、上り坂でキツイかもしれないが、基本的には平坦な市街地や穏やかな丘陵地帯が前提。ギア比は悪くない。

ペリー eホッパー 16インチ電動アシスト折り畳み自転車(英国仕様)
ペリー eホッパー 16インチ電動アシスト折り畳み自転車(英国仕様)

チェーン駆動で、2本の足が生む力はリアタイヤへ伝えられる。ブレーキは、直径160mmのディスク。制動力は強力だが、リムブレーキより重量は嵩むはず。

ペリー eホッパーは、電動アシストの付かない自転車より、当然ながら目的地まで楽に移動できる。汗をかかずに通勤や通学をこなしたいなら、スマートな選択肢になりそうだ。

eホッパーで大きな特長といえるのが、折り畳みの容易さ。他の折り畳み自転車と同様に、サドルの高さは毎回調整し直す必要があるが、手順を理解すれば持ち運べるように小さくするのはあっという間。実際、10秒くらいしかかからない。

タイヤは自転車としてはワイドで、乗り心地は滑らか。しかし路面の段差を通過するたびに、フレームのジョイント部分からキシミ音が出ていた。

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