【どれだけ積める?】改良新型プジョー3008 PHEVの荷室 スーツケースで実測調査
公開 : 2021.08.06 12:15 更新 : 2021.10.11 10:50
改良新型プジョー3008のトランクをチェック。全長4.4mと扱いやすいサイズながら、フランス車らしい使い勝手の良さが魅力。PHEV仕様で調査しました。
プジョーの人気SUV サイズは?
激戦区のCセグメントSUVで好調なセールスを続けているのがプジョー3008だ。
欧州市場ではフォルクスワーゲン・ティグアン、ボルボXC40などの強豪と渡り合いトップ3のポジションを競っている。
全長4450mm×全幅1840mm×全高1630mmという扱い易いサイズのボディに、180psを発揮する1.6Lターボと、177psの2.0Lディーゼルターボを用意。
ライオンの牙をモチーフとするデイタイム・ランニングライトを採用したフェイスリフト時に、プジョー初のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)で四輪駆動となる「3008 GTハイブリッド4」が追加され、1月から日本にも導入された。
日本での販売価格は、内燃エンジン車は397万6000円~534万6500円。
3008はライバルを鑑みた戦略的な値付けで、ベースグレードは輸入車の本カテゴリーで最も安い価格帯。
注目のPHEV版は、「GTハイブリッド4」と名付けられた。
システム統合出力は300psを発揮し、現行のプジョーSUVラインナップで唯一の四輪駆動となる。電動化による複雑なメカニズムを備えるだけに565万円と高価だ。
それではラゲッジ・スペースの確認に入ろう。
後席 エンジン車とPHEVの違い
プジョー3008の荷室容量はカタログ値で520L(定員乗車時、VDA値)を確保。後席バックレストを倒せば1482L(PHEV車を除く)のスペースが出現する。
後席は、エンジン車ではバックレストを倒すと、シート座面が沈みフラットな床面が出現するという凝った構造を採用。
今回チェックした3008 GTハイブリッド4は、後席下に走行用バッテリーが搭載されるため、シート座面は沈まずバックレストが単純に倒れる構造となる。そのため折り畳み時にフラットにならない点がエンジン車と異なる。
荷室を実測してみると、後席を使用した定員乗車時は床面で前後950mm、左右1050mm、高さはルーフ後端で750mm、後席後端部分で810mmとなる。
後席を畳んだ2名乗車時は、前後長は前席シートバックまで1760mmあることを確認した。後席前端部分の高さはシートバックが前上がりに畳まれるため654mmとなる。
寸法はともかく荷室内はスクエアな形状にされており、積み込む際に邪魔になる出っ張りがないのは、荷物を多く積めることを重視するフランス車ならではの美点だ。
また助手席のバックレストは前方に倒すことができ、ボードのような長い荷物も楽に積むことができる。