【5気筒ターボのホットハッチ】新型アウディRS3 英国で発売 ダイナミクス大幅向上
公開 : 2021.08.11 18:05
第3世代となる新型アウディRS3が英国で発売されました。ニュル最速を更新した高性能コンパクトカーです。
第3世代のパフォーマンスモデル
アウディは、第3世代となる新型RS3を英国で発売した。11月の納車に向けて現在注文を受け付けており、価格はスポーツバックが5万900ポンド(約780万円)、セダンが5万1900ポンド(約795万円)となっている。
400psの出力を持ち、専用のドリフトモードを設定できる新しいトルク・スプリッターのおかげで先代モデルよりもダイナミクスが向上している。
英国では標準仕様を含め4種類の仕様が用意されている。
ブラックとカーボン仕上げのパーツを装備した「カーボン・ブラック」パッケージは5万5550ポンド(約850万円)初期限定の「ローンチ・エディション」(英国で96台のみ販売)は、多数の追加装備と最高速度の制限緩和(280km/h)を備えて5万6900ポンド(約870万円)から。最上位の「フォアシュプルング」はほぼすべてのオプションを装備して5万8650ポンド(約900万円)からとなっている。
また、アダプティブ・サスペンション、グロスグレー・キャリパー付きセラミックブレーキ、スポーツエグゾースト、最高速度290km/hへの向上など、5000ポンド(約75万円)の「RSダイナミック」パッケージがオプションで設定されている。
先日、アウディは、新型RS3がニュルブルクリンクの「コンパクト」クラスで、ルノー・メガーヌRSトロフィーRを0.25秒上回る7分40秒75のラップタイムを記録したと発表した。
記録を樹立したのは開発ドライバーのフランク・スティップラーで、アダプティブ・サスペンション、セラミック・ブレーキ、セミスリックタイヤを装着したRS3スポーツバックを駆っていた。
定番ながら優秀なパワートレイン
9年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞しているアウディの伝統的な2.5Lターボチャージャー付き5気筒エンジンが、今回の新型車にも搭載されている。
兄弟車であるRS Q3と同様に、最高出力400psを7速DCTを介して両軸アクスルに供給する。ハッチバック、セダンともに、停止状態から100km/hまでわずか3.8秒、最高速度280km/hに達し、メルセデスAMGの422psのA45 S 4マチックに匹敵する速さだ。
新型RS3は、先代モデルよりも3kg-m多い51kg-mのトルクを2250~5600rpmで発生させることで、「低回転域からの加速がさらに速くなった」と謳われている。
さらにアウディは、1-2-4-5-3というユニークなシリンダー点火順序がもたらす「比類なきサウンド」を強調している。また、走行モードに応じて回転域の異なるポイントで開く、新しいノイズ・コントロール・フラップをエグゾーストに装備し、オプションのRSスポーツ・エグゾーストを装着することで、エンジン音を「強化」している。