【発売間近】トヨタ・カローラ・クロス 「これは売れる」と断言できる5つのポイント

公開 : 2021.08.29 05:45  更新 : 2021.10.13 12:01

パッケージングや驚きの低価格など、すでに売れる気しかしないトヨタ・カローラ・クロス。5つの注目ポイントを紹介します。

今年はトヨタの新車が熱い

執筆:Takahiro Kudo(工藤貴宏)
編集:Taro Ueno(上野太朗)

今年の夏は、トヨタの新車攻勢が熱い。

7月はハイブリッド専用のコンパクトカー「アクア」が初の全面刷新。初代デビューから10年を迎えていただけにその進化幅は大きい。

トヨタ・カローラ・クロス(海外仕様)
トヨタ・カローラ・クロス(海外仕様)    トヨタ

続いて8月には「ランドクルーザー」が14年ぶりのフルモデルチェンジ。話題沸騰となっているのもご存知のとおりだ。

そして9月中旬には、偉大なファミリーにニューフェイスが加わる予定。「カローラ・クロス」である。

このカローラ・クロスに関して、正式発表前の今わかっている情報を5つのポイントに分けてお伝えしよう。

カローラ家系にSUVが登場

1つめのポイントは「ついにカローラの名がつくSUVが登場する」ということである。

カローラといえば50年以上の歴史を持つ伝統的な家系。

トヨタ・カローラ・クロス(海外仕様)
トヨタ・カローラ・クロス(海外仕様)    トヨタ

昨今は世界中でSUVがブームになっているとはいえ、カローラの名がつくSUVが登場することは大きな出来事だ。

カローラ・クロスは、2020年7月のタイをはじめ、北米、南米、そして台湾などで現地生産しつつ販売。

日本発売にあわせて日本でも生産が始まったほか、今年度中には南アフリカでの生産がはじまりアフリカ各地へも輸出される予定だ。

つまり世界戦略モデルなのである。もちろん、名称は世界的に「カローラ・クロス」だ。

車体はカローラのセダンやワゴンボディの「ツーリング」と同じくTNGAの「GA-C」というプラットフォームも採用。これは「プリウス」や「C-HR」にも使われているものだ。

海外向けは2.0Lエンジンの搭載もあるが、日本仕様のパワートレインは1.8Lガソリンと、1.8Lガソリンにモーターを組み合わせたハイブリッドの2タイプとなりそう。

後者にはモーターで後輪を駆動する4WDも用意される。

日本向き 絶妙なサイズ感

「カローラにSUV」というと唐突に思えるかもしれないが、かつてはカローラに「レビン」という名のクーペ、「ルミオン」というトールワゴン、「スパシオ」という3列ワゴンが用意された時期もあった。

実は、カローラは一般に思われている以上にフレキシブルなのだ。

トヨタC-HR
トヨタC-HR    トヨタ

注目すべきポイントの2つめは、絶妙な車体サイズ。

ひとことでいえば「C-HR以上、RAV4未満」ということになる。

日本仕様の詳細はまだ明らかになっていないが、世界で最もはやく発売されたタイ仕様の全長は4460mm。全幅は1825mmだ(日本仕様は変更される可能性もある)。

トヨタの日本国内のラインナップにおいてこのカローラ・クロスより少し小さいのが「C-HR」で全長4385mm×全幅1795mm。ひとまわり大きいのは「RAV4」で全長4600mm×全幅1855mmとなる。

つまり「C-HRでは室内スペースが物足りないけれど、RAV4だと大きすぎる」という人にとってこのカローラ・クロスはジャストサイズとなるのだ。

昨年発売した人気モデル「ヤリス・クロス」の車体は全長4180mm×全幅1765mmでC-HRよりも小さい。

しかし、パッケージングの違いから後席の居住性や荷室の広さといった実用面はC-HRよりも水準が高い。

そのため現実的には「ヤリス・クロスだと狭いし、RAV4だと車体が大きすぎる」という人のための選択肢としてカローラ・クロスが重宝されることになるだろう。

記事に関わった人々

  • 工藤貴宏

    Takahiro Kudo

    1976年生まれ。保育園に入る頃にはクルマが好きで、小学生で自動車雑誌を読み始める。大学の時のアルバイトをきっかけに自動車雑誌編集者となり、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。はじめて買ったクルマはS13型のシルビア、もちろんターボでMT。妻に内緒でスポーツカーを購入する前科2犯。やっぱりバレてそのたびに反省するものの、反省が長く続かないのが悩み。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事