【新ポータブルナビ】9型大画面 ケンウッド・ココデスEZ-950、スマホとは段違い
公開 : 2021.08.31 12:17 更新 : 2023.11.24 14:32
KENWOODの新ポータブルナビ「ココデス」をレポート。9インチのEZ-950を、車両に取付けてみました。画面が大きい!
スマホじゃ、画面が小さい
AV一体型ナビが全盛の時代ではあるが、ポータブル型ナビは扱いやすさ、取付けやすさ、スマホのアプリと違い専用機ならではのナビ性能の充実度から根強い人気を誇っている。
近ごろでは古い純正カーナビを取外せない輸入車オーナーが、追加で装着するケースも目立っているという。
今回レビューを行った「ココデス」はそんなニーズを狙ってケンウッドが開発したブランニューのポータブル型ナビ。じつは同社では、20年ほど前にCD-ROMをメディアに使用した「NAVIトモ」というモデルが存在しており今回は再参入となる。
ラインナップには9型画面&地デジチューナー搭載の「EZ-950」、7型画面&ワンセグチューナー搭載の「EZ-750」、5型画面&ワンセグチューナー搭載の「EZ-550」と3モデルが揃う。
今回持ち出したのは最上級に位置づけられる「EZ-950」で、実勢価格は6万6000円前後(税込み)。9月上旬発売予定だ。
ポータブル型ナビの多くは「7型画面」や「5型画面」なので、「9型画面」を目にするとその大きさに圧倒される。
取付けは、吸盤スタンドで
9型は一般的なカーナビに使われている7型の約1.8倍もの面積を持つため、運転中でも地図やルートガイドの情報が読み取りやすく、安全性の向上にも寄与する。
もちろんAVソースの再生でも迫力あふれる映像を楽しめるだろう。
だが一方で取付けスペースの心配も出てくるが、23mmという薄型の筐体や狭額縁のボディデザインによって、クーペや背の低い軽自動車などでなければ運転視界を妨げたり目障りになることは少ない(気になる場合はショップに相談してほしい)。
付属吸盤スタンドの可動範囲が広く、好みの場所に設置しやすいのもいい。
兄貴分に当たるAV一体型ナビ・彩速ナビの美点である「ハイレスポンス」、「高画質」がこのモデルにも生かされているのは嬉しいポイントだ。画面の切替えが早いためテンポの良い操作ができ、地図スクロールやスケール切替えなどもきわめてスムーズ。
タッチパネルはスマホ同様の静電容量式を採用しており、フリックやドラッグ、ピンチイン/アウトなどで直感的に扱える。LEDバックライトやグレア(光沢)処理パネルを備えた画面はクッキリしていて明るさは十分。不快な反射が発生しにくく昼夜とも快適な視認性が確保されている。
また、メニュー画面はひとつひとつの項目のサイズが大きいため誤操作が起きにくく、イラストによって内容を素早く認識できる。これならばナビを使い慣れていない初心者でも安心だろう。