【NA直6なら一層楽しい】BMW 3シリーズ(E46型) 英国版中古車ガイド 今でもハンサム

公開 : 2021.09.10 08:25

これまでの歴代3シリーズの中でも、特に完成度の高かったE46型。英国編集部が、名モデルの中古車との付き合い方をご紹介します。

状態の良いE46型への需要は高い

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
BMWの各世代モデルへ割り振られる、EやFのアルファベットで始まる型式。BMWファンの間では、定番の呼び名になっている。今回はその中で、1999年から2006年に販売されていたE46型へフォーカスしてみたい。

登場から20年以上が経過した今見ても、E46型の3シリーズはハンサムだ。状態の良いクルマへの需要は、今も高いままにある。ボディは4ドアサルーンのほかに2ドアクーペとコンバーチブル、ステーションワゴンのツーリングがラインナップされていた。

BMW 3シリーズ・ツーリング(E46型/1999〜2006年/英国仕様)
BMW 3シリーズ・ツーリング(E46型/1999〜2006年/英国仕様)

また、この型まではコンパクトと呼ばれたハッチバックも3シリーズに存在していた。モデルライフが長かったことを象徴するように、ボディスタイルも数多い。

英国の場合、コンバーチブルが特に人気。今でもタマ数は多く、将来はクラシックモデルとして価格上昇も考えられる。だが、4ドアサルーンが最も一般的なチョイスだろう。

エンジンは、英国にはディーゼルも導入されていたものの、BMWだからガソリンの方が主力。トランスミッションは、モデルによってはATだけでなくMTも選べた。

現在の英国の中古車市場を見渡してみると、ディーゼルエンジンのE46なら数100ポンド(数万円)前後から出てくる。走行距離の短いコンバーチブルには、2万ポンド(300万円)という高値が付いているものもある。

快適に走行できそうな状態なら、英国では2500ポンド(37万円)位から。ガレージに並べておいても恥ずかしくない、きれいな状態なら5000ポンド(75万円)位からになるようだ。

NA直列6気筒ガソリンなら一層楽しい

E46型でもM3は高性能すぎるとお感じなら、330というチョイスもある。英国ではディーゼルの330d MスポーツをATで選べ、年式にもよるが、203psと39.7kg-mという高性能を控えめなルックスで得られる。

ディーゼルの330dの場合、0-100km/h加速は7.4秒。中間加速も鋭く、燃費は平均で14.2km/L前後と悪くない。穏やかな方のディーゼル、320dも英国ではかなり数が多い。150psと33.5kg-mを発揮し、こちらも不足ないほど速い。

BMW 3シリーズ・クーペ(E46型/1999〜2006年/英国仕様)
BMW 3シリーズ・クーペ(E46型/1999〜2006年/英国仕様)

ロンドンなどではウルトラ・ローエミッション・ゾーン(ULEZ)の拡大が迫り、手放したいと考えるオーナーも多い。そのぶん価格も手頃。筆者が見つけた2005年式320dのツーリングは、850ポンド(13万円)で売られていた。20万kmも走っているが。

ガソリンエンジンなら尚良い。英国に導入されていた316iや、318iに積まれる4気筒エンジンが1番手頃。自然吸気の直列6気筒ガソリンの320iなら一層楽しい。2000年以降は170psを発揮していた。

さらにパワフルなグレードとして、2000年までは323iと328iが、2000年以降は325iと330iがラインナップされている。特にガソリンの330iは、ウルトラスムーズな直列6気筒のおかげで、0-100km/h加速を7秒以下でこなせる。

英国で人気が高い仕様の1つが、クーペの330Ciに設定されたクラブスポーツ。スポーティな仕立てで、MT車なら0-100km/h加速は6.5秒。エストリル・ブルーのボディはひと目を惹く存在感を持つ。4000ポンド(60万円)位から出てくるようだ。

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