【懐かしのスポーツカー】ジャガー・Cタイプ・コンティニュエーション 8台限定生産 オリジナルに忠実
公開 : 2021.09.03 20:45
70年前のジャガーCタイプが8台限定で現代に復活します。オリジナルの部品を使って忠実に再現されています。
ハンドメイドの3.4L直6搭載
ジャガーは、Cタイプ・コンティニュエーションを正式に発表した。クラシックカーを可能な限り忠実に再現するコンティニュエーションモデルで、Dタイプ、XKSS、Eタイプ・ライトウェイトに続くシリーズ4番目のモデルとなる。
Cタイプ・コンティニュエーションは、オリジナルモデルが1951年にル・マンを制覇してから70周年を記念して8台のみ限定生産される。歴史的な部品や装備を用いて手作業で製作される点が特徴だ。
8台はオリジナルのル・マン優勝仕様を忠実に再現し、223psを発生するハンドメイドの3.4L直列6気筒エンジンと4速MTを搭載している。ウェーバー製キャブレターやプレッシー製油圧ポンプなども装備されている。
ジャガー・ランドローバー(JLR)のクラシック部門のダン・ピンクは、次のようにコメントしている。
「このクルマはCタイプの最高のバージョンです」
「Cタイプは短期間で製造されたため、それぞれに微妙な違いがあります。このクルマは、オリジナルの図面と技術仕様書をすべて集め、まとめたときに何ができるかを示すものです」
製造技術は最新のもの
ボディカラーは、スエード・グリーン、クリーム、パステル・ブルー、ブリティッシュ・レーシング・グリーンなど、12種類の中から選ぶことができ、レースにちなんだラウンデルを付けることも可能だ。
インテリアでは、レザーシートにも8色のカラーオプションが用意されている。ステアリングホイールは15インチのブルーメル製だ。
ジャガーのコンティニュエーションモデルとしては初めて、オリジナルの設計仕様書とAutoCADソフトウェアを用いてデザインされた。
バックミラー、レース用フロントスクリーン、コックピットの時計など、使用されている部品の多くはオリジナル品を入手・調整したもの。製造中止から時間が空いたためため、いくつかのパーツは入手が困難だったとピンクは語っている。
また、FIAの承認を受けており、ヒストリックレースへの参加も可能だ。
同社によると、このコンティニュエーションモデルに対する顧客の関心は高く、インフルエンサーや著名人、自動車愛好家がオンライン・コンフィギュレーターを利用しているという。
「このようなコンティニュエーションモデルを製作できるのは当社だけです」とピンクは話す。
「お客様や愛好家の方々にもそう認識していただいていると思います。デジタル技術や製造技術を駆使して、ゼロから新しいものを作り上げることができるのです。これこそがわたし達にとっての醍醐味であり、お客様や愛好家の方々の共感を呼ぶものなのです」