【未来のA8現る】アウディ グランド・スフィア・コンセプト公開 自動運転の高級サルーン
公開 : 2021.09.03 21:45 更新 : 2021.09.06 04:42
A8の後継と目される新たなコンセプトが初公開。自動運転技術と電動化技術を搭載した未来の高級サルーンです。
自動運転×EVの未来像
アウディは、新たなコンセプトモデル「グランド・スフィア」として発表した。現行のフラッグシップセダンであるA8の後継モデルを予告するものだ。
グランド・スフィアは「道路上のプライベートジェット」と表現されており、「スカイ・スフィア」や「アーバン・スフィア」と並ぶ未来のコンセプトカーとして、レベル4の自動運転技術を中心に設計されている。
アウディによれば、グランド・スフィアは3台のスフィアシリーズの中で最も量産モデルに近いものだという。2024年のデビューを経て2025年に発売され予定の、A8に代わるフラッグシップ「プロジェクト・アルテミス」を示唆するモデルである。
車内での「過ごし方」とは
自動運転を謳うだけあって、人間が運転する必要がないときには、ラウンジのような環境になるようにクルマの「内側から」デザインされている。
例えば、ステアリングホイールとペダルはバルクヘッドの中に収納されている。リアドアは後方に開き、Bピラーもないため、室内空間を最大限に活用できる。乗員は「個別に演出されたディスプレイとアンビエントライト」で迎えられ、着席すると同時にクライメート・コントロールとシートが乗員の好みに合わせて自動的に調整される。
インフォテインメント・システムは、各乗員がクルマに乗る前にポータブルデバイスで再生していたコンテンツを再生するようプログラムされている。例えば、運転席側のスクリーンには読んでいたニュース記事が、助手席側のスクリーンには視聴途中のビデオが再生されるというものだ。
「ファーストクラスは今やフロントシートにシフトした」とアウディは表現しているが、クルマの制御はもはや「ドライバー」だけのものではない。そのため、フロントシートは最大60度まで倒せるように設計されており、高い快適性を実現している。
一方で、広々とした室内には、中央にアームレストを備えたソファスタイルのベンチが設置されており、リアでも同じように豪華なセッティングが可能となっている。空気清浄や温度管理、そして必要に応じて香りも付けられる。
また、各乗員には「他の乗員には聞こえない」というスピーカーが用意されている。フロントシートの間には、2つのグラスと特別にデザインされたドリンクボトルを備えたクーラーが設置されている。