【超高級電動SUV誕生】メルセデス・マイバッハ コンセプトEQS公開 発売は2023年予定
公開 : 2021.09.06 06:45 更新 : 2021.09.06 11:24
メルセデスの超高級車ブランド、マイバッハに初の電動SUVが登場。ラウンジのような室内空間を備えています。
ベースは次期EQS SUV
メルセデス・マイバッハは、6日から開催されているミュンヘン・モーターショーにおいて、初の電動SUVとなる「コンセプトEQS」を発表した。
2023年に欧州での発売を予定しているこのモデルは、メルセデス・ベンツの次期「EQS SUV」をベースとしており、マイバッハの特徴であるツートンカラーや高い居住性を実現する専用のインテリアデザインなど、最高級ブランドならではの要素が盛り込まれている。
ベースとなるメルセデス・ベンツのEQS SUVは、セダンのEQSとEQEに続く同社3番目のEV専用モデルで、航続距離は約600kmに達するという。これをマイバッハにも導入することで、伝統的なライバルであるベントレーやロールス・ロイスがまだ参入していない電動SUV市場に一足早く礎を築こうという狙いがある。
マイバッハとAMG部門を担当するトップ・エンド・ビークル・グループの責任者であるフィリップ・シーマーは、次のように述べている。
「コンセプトEQSは、メルセデス・マイバッハが伝統を重んじる高級ブランドから、より先進的なEVの未来へ変革することを象徴しています」
新しいラグジュアリーの定義
マイバッハが内燃機関から電動パワートレインに移行する背景には、最高級モデルの顧客層が変化していることもある。
マイバッハは、「中国、ロシア、韓国、米国、ドイツなどの主要市場では、お客様の年齢層が若くなっており、それに伴い、ラグジュアリーの定義も変化しています」と述べている。
今回公開されたコンセプトEQSは、メルセデスの新しいEV用プラットフォーム「MB.EA」を採用している。パワートレインの詳細はまだ明らかにされていないが、量産モデルでは、AMG EQS 53と同様のセットアップを採用すると予想される。このパワートレインは、2基の電気モーターを組み合わせて、約660psと96kg-mのトルクを発生させるとのことだ。
コンセプトEQSは、ベンツブランドのベースモデルと同じボディ構造を維持しながら、マイバッハ独自のアレンジが施される。フロントには、現在のマイバッハモデルに採用されているクロームグリルやバーティカルルーバーと同スタイルのグラフィックのクローズドパネルが備わっている。
ボンネットにはマイバッハの文字が入り、中央にはスリーポインテッドスターが配されている。