【アイオニック6の予兆】ヒュンダイ・プロフェシー・コンセプト 585psの四輪駆動に現実味は?
公開 : 2021.09.08 12:10
滑らかなボディをまとう、純EVサルーンのコンセプトカーをヒュンダイが公開。585psという高スペックが、量産版に与えられる可能性はあるのでしょうか。
アイオニック6のデザインのヒント
ヒュンダイが発表したプロフェシー・コンセプトは、高性能な純EVサルーンだ。開発が進められている、アイオニック6へ与えられるデザインのヒントを備えていると考えて良いだろう。
プロフェシー・コンセプトは、EV専用プラットフォームとして開発されたE-GMPを採用。電圧800Vの高性能システムが特徴で、キアEV6やジェネシスVG60といったモデルが、兄弟に当たる。
四輪駆動システムを搭載し、トップグレードとして585psを発揮。秀でた加速力で、想定ではポルシェ・タイカンの真のライバルを狙っているという。
滑らかなボディ・デザインで、空力特性を強く意識していることは明らか。ルーフラインは大きく傾斜し、表面にはほとんど段差がない。プロペラのようなホイールは、ホイールハウス内やボディ側面の気流を整える機能を持つ。
ボディと一体になったリアスポイラーは、高速走行時の安定性を高める。前後のオーバーハングは短く、ダイナミックな走りを予感させる。
サイドビューは、滑らかに下降するベルトラインが、ボディ後端でルーフラインと融合する処理が印象的。後端は切り取られたように終わり、停まっていても躍動感がある。
ライトの処理は量産車へ展開
ヒュンダイ・プロフェシーのデザイン要素は、直近の量産車へ展開されていることがわかる。ピクセル上の前後のライトクラスターは、アイオニック5の特徴にもなっている。
アイオニック6に続いて登場予定となるSUVのアイオニック7にも、このライト周りのデザイン処理は適用されるようだ。透明のスポイラーや、ヘッドライトとカメラが統合されたハウジングなどは、ショールームに並ぶことはないだろう。
プロフェシーは自律運転を前提としており、インテリアは従来のレイアウトから一線を画す。空間の広さと洗練性を優先させている。もちろんアイオニック6は、従来どおりドライバーが運転するレイアウトになるはずだ。
プロフェシーの運転席側には、アームで持ち上げられたジョイスティック上のコントローラーが付く。ヒュンダイは、優れた全方向の視界と、より快適な運転姿勢が取れると主張する。
リラックスモードと呼ばれる機能も備わる。助手席をリクライニングさせ、ダッシュボードを回転させ、より広々とした空間を生み出すことが可能だという。
カーペットは毛足の長いウール。車内に浄化した空気を循環させ、きれいにしてから社外へ放出するエアコンも備わるとのこと。