【走るゲーム部屋】MG EVコンセプト「メイズ」発表 若年層向けのデザインスタディ
公開 : 2021.09.22 06:05
ゲーム用コントローラーとスクリーンを備えたコンセプトモデルが登場。走りながらゲームに参加する想定です。
新世代ユーザーに向けた提案
MGのスタイリングを担当するSAICデザイン社は、ゲームにインスピレーションを得たコンパクトEV「メイズ(Maze)」を発表した。「電動モデルにドライビングの楽しさを取り戻す」ことを目的としているという。
メイズは3つの原則「遊びが大切。発見が大切。冒険が大切」に基づいてデザインされている。
最近公開されたコンセプト「サイバースター」と同様に、新世代のユーザーをターゲットとしており、「ゲーム文化」や「モバイルゲーム」に通じるテーマを多用している。SAICデザインは、「家庭用ゲームのシナリオ」をクルマの形で表現したいと語っている。
都市に設置されたデジタルアート作品「宝探し」に参加するためにデザインされているが、現時点ではデジタルレンダリングのままで、制作の目処は立っていない。
垂直に開くガラス製のキャノピーから乗り降りでき、キャビンは2つのシートとゲーム用コントローラー、スクリーンで構成されている。クルマというよりは、個人用のゲームルームを連想させるセットアップになっている。
一方、エクステリアは「処理能力の高いコンピューター」をイメージしており、ショートオーバーハングとコンパクトなプロポーションから、街中での取り回しの良さが伺える。MGによれば、ドアが垂直に開いたときのスペースは、通常のサイドオープンドアよりも小さいそうだ。
メイズは市販車のコンセプトではなく、未来を見据えたデザインスタディであるため、パワートレインの詳細はまだ発表されていない。SAICは、複数の電気モーターと交換可能なバッテリーを搭載しているとしているが、性能の詳細は不明だ。