【現実の環境でテスト】メルセデス・ベンツEQA 250試乗 一般道/高速道路/峠道で検証

公開 : 2021.09.25 19:05  更新 : 2021.10.11 11:56

現実に則した環境でメルセデス・ベンツEQA 250に試乗。メルセデスらしさと、そうでない部分が明らかに。

メルセデスEVの先兵2台

執筆:Kenji Sasamoto(笹本健次)
撮影:Daisuke Ebisu(戎 大介)

EVの現状と未来について、現在、発売されているクルマの試乗や新しい技術の紹介をしながら、EVを取り巻く状況の変化をレポートし、読者の皆さんに総合的な知見を得てもらうことが、この特集の意義である。

アウディeトロンに続く第2回目は、メルセデス・ベンツが現在発売しているEQA/EQCの2車種の内、EQA 250の試乗を行ってみた。

アウディeトロンに続く第2回目は、メルセデス・ベンツが現在発売しているEQA/EQCの2車種の内、EQA 250の試乗。
アウディeトロンに続く第2回目は、メルセデス・ベンツが現在発売しているEQA/EQCの2車種の内、EQA 250の試乗。    戎 大介

本来、最低でも、2週間程度を試乗し、天候を含め、あらゆる環境でテストをしたいところだが、メルセデス・ベンツ・ジャパンの試乗車は、最大1週間しか借りられないそうで、多忙な時期と重なったため、甲府に1往復しかできなかった。

従って、データとしては、やや偏ったものになるかも知れない。

メルセデス・ベンツは、2025年からは、EVの車台を3種類に統一し、徹底した電動化を行ってゆくと発表している。

その先兵が、EQA/EQCの2車種であり、今後、続々と他のカテゴリーでも、新車が発表されるはずである。

試乗したEQA 250について

今回、試乗したEQA 250は、薄い青色で、正式には、デニムブルーと呼ばれるボディカラーを持ち、内装はレッドステッチ入りのブラックレザー仕様である。

ボディサイズは、4465×1850×1625mm(全長×全幅×全高)であるから、かなり小ぶりで、いわゆるコンパクトSUVに分類されるサイズだ。

EQA 250の床下に装備されるリチウムイオン・バッテリーの容量は66.5kWhで、最大出力は190ps、最大トルクは38.2kg-m。
EQA 250の床下に装備されるリチウムイオン・バッテリーの容量は66.5kWhで、最大出力は190ps、最大トルクは38.2kg-m。    笹本健次

床下に装備されるリチウムイオン・バッテリーの容量は66.5kWhで、最大出力は190ps、最大トルクは38.2kg-mである。

車両価格は、消費税込みで640万円であり、試乗車は更にAMGライン(47万2000円)、パノラミックスライディングルーフ(17万円)などのオプションが合計86万5000円追加されて、726万5000円となっている。

クルマを受け取った時のオドメーターの距離は5897kmで、満充電から37km走行済みであったが、念のため、ガレージで充電を始める。

16時52分に充電を始め、満充電になる時間は20時47分とダッシュボードに表示された。

充電後の走行可能距離は388kmであった。カタログ上の最大走行距離は422kmであるから、これまでに試乗した人の走行スタイルは、やや、ダイナミックに走っていたのだろう。

記事に関わった人々

  • 笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。

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