【シグマエンジン廃止】ケータハム 270とスーパーセブン1600の販売中止 空白のミドルレンジ
公開 : 2021.09.28 19:05
ケータハムは、フォード製1.6Lエンジンの廃止により一部車種の販売を中止。新たに2.0Lへ変更します。
ラインナップの中間に空白
text:Matt Prior(マット・プライヤー)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ケータハムは、フォード製のシグマエンジンの廃止に伴い、270モデルとスーパーセブン1600の販売を中止した。
MGローバーの解散により、それまで人気のあったローバーKシリーズのエンジンが姿を消した2006年から、低出力のモデルにフォードの1.6Lエンジンが搭載されてきた。
Kシリーズに比べて回転数は低いものの、過去10年半の間に122psから152psまでさまざまな仕様を展開してきた。エントリーレベルのレースカーであるアカデミーのパワーユニットでもあり、2022年まで使用される予定だ。
ラインナップの縮小は当面の間続く。660ccのスズキ製エンジンを搭載した86psの170モデルは、英国価格が2万2990ポンド(約350万円)からとなっており、レンジのボトムを支えている。日本でも9月23日に軽自動車規格で発売された。
エンジンとしては、他にフォード製の2.0Lデュラテックがあり、360、420、620の各モデルにそれぞれ182ps、213ps、314psのものが展開されている。英国価格は3万1490ポンド(約480万円)から5万390ポンド(約770万円)となっている。
シグマエンジンの廃止によって生じた170と360の間のギャップは、来年、150ps以下の新型2.0Lデュラテックエンジンがホモロゲーションを取得することで埋められることになる。