【新型コロナ対策】どうすれば? クルマの本革/アルカンターラ デリケート部分の消毒法
公開 : 2021.10.18 05:45
コロナ対策といえば消毒ですが、気になるのがシートなどに使われている本革の部分。デリケートな部分の消毒法を紹介します。
そもそもコロナに対する消毒法は?
新型コロナウイルスは、まだまだ未知な部分の多い。
そのため、消毒/除菌方法も、「あれがいい」、「これがい」と、さまざまな方法が提案されている。
では、そんな中で、どれが信じられる方法なのか?
そこで信じられるのが、しっかりとした実験がおこなわれ公的機関が認めたものだろう。
それが、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)による評価で、この結果は厚生労働省/経済産業省/消費者庁という公的機関が認めている。
ある意味、今、最も信用度の高い消毒/除菌方法だ。
そのNITEによる評価で、新型コロナウイルスの消毒/除菌の効果が認められたのが、「熱水(80度以上に10分間さらす)」、「アルコール消毒液(濃度70-95%)」、「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)」、「洗剤(9種類の界面活性剤)」、「次亜塩素酸水」、「亜塩素酸水」だ。
これを使えば、新型コロナウイルスを消毒/除菌できる。
もちろん、それぞれに細かい使い方が定められている。しかし、それさえ守れば、しっかりと消毒/除菌ができる。
逆にいえば、これ以外の方法では、その有効性は、まだ公的には認められていないのだ。
ちなみに「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)」はアルカリ性で、家庭用洗剤「ハイター」などが代表的なもの。
一方、「次亜塩素酸水」は、まったく別の酸性の溶液で、食品加工工場で野菜の洗浄などに使われる。
「洗剤(9種の界面活性剤)」1択
新型コロナウイルスの消毒/除菌に有効性が認められた手段は前述の6種。
この中から、クルマの内装に利用しようというのであれば、答えは簡単だ。
それは「洗剤(9種類の界面活性剤)」となる。
まず、80度以上に10分間も浸す必要のある「熱水」は、現実的に不可能。
内装の色が変化する可能性のある「塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)」もNG。
同じように「アルコール消毒液(濃度70-95%)」は、アルコール度数が高すぎるため、内装レザーに施してあるコーティングを痛める可能性がある。染色されているアルカンターラも高濃度のアルコールはやめた方がいいだろう。
また、酸性である「次亜塩素酸水」、「亜塩素酸水」も安心して使えるとはいいづらいのだ。
つまり、不安点のあるものを落としていったときに残るのが「洗剤(9種類の界面活性剤)」となる。
また、クルマの内装材に使われている本革は、表面に薄くコーティングされており、その汚れを落とすのに、コロナ禍以前から「洗剤(界面活性剤)」が推奨されていた。
洗剤をしみこませたウエスで本革部分を洗浄し、最後に乾拭きする。
そのとき、ゴシゴシと強くこすらないというのが、本革シートの手入れの基本なのだ。