【デザインほぼ変わらず】スマート・コンセプト#1 市販モデル間もなく公開予定 クールなブランドイメージ

公開 : 2021.10.12 18:05

スマートは、ミュンヘン・モーターショーで公開された「コンセプト#1」を市販化しラインナップを強化します。

コンセプトとほぼ同じデザイン

執筆:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

スマートは、中国企業の吉利のもと、抜本的な商品戦略に着手しており、ミュンヘン・モーターショーで発表した「コンセプト#1」の市販モデルを間もなく公開する予定だ。

このコンセプトは、コンパクトな電動クロスオーバーのスタイルをとっており、高級志向と先進技術をアピールするものだった。全長4290mm、全幅1910mm、全高1698mmというサイズは、メルセデス・ベンツの電動クロスオーバーであるEQAに近い。

スマート・コンセプト#1
スマート・コンセプト#1

欧州連合知的財産庁に登録された特許出願書類では、市販モデルのデザインを見ることができる。フロントエンドにエアインテークが追加され、ボンネットの形状が変更された以外は、ミュンヘンのコンセプトカーにほぼ忠実であるようだ。

スマートにとって2019年に内燃機関を廃止して以来、初のEVとなる。ブランドの新時代を告げるものであり、吉利はモデル開発を、メルセデスはデザインを担当する。

小型ながら広々とした室内空間

デザイン担当のゴーデン・ワグネルによると、スマートらしさを継承しながら、「クールで大人っぽい」ブランドイメージを促進するため、進化したデザイン要素を採用しているという。

その特徴は、ショートオーバーハング、パノラミックサンルーフ、フレームレスドア、ブラックのボディ下部などに表れている。

スマート・コンセプト#1
スマート・コンセプト#1

リアヒンジ式のドアは、ハンドルではなくタッチセンサー式のパネルで開閉する。また、フロントおよびリアのLEDライトとユニークなインテリア照明により、コンセプトの「注目を集めるライトディスプレイ」を追求している。

スマートによると、ボディの四隅に押し出した車輪と2750mmのホイールベースにより、「非常に広々とした」室内空間を実現しており、市販モデルでは5人乗りになるという。

また、浮いているようなフローティングタイプのセンターコンソールやBピラーレス、ガラスルーフなどにより、独特の雰囲気を演出している。

技術的な詳細は明らかにされていないが、将来のスマート車はジーリーが開発したEVプラットフォームを採用し、「最高レベルのダイナミックなハンドリングとパッシブセーフティ」を実現するとされている。

また、急速充電やバッテリーの長寿命化、無線ソフトウェア・アップデートへの対応なども、新しい製品ラインナップの特徴となる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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