【先代からどう進化?】新型レクサスLX発表 2つの贅沢仕様/パワートレイン刷新
公開 : 2021.10.14 05:45 更新 : 2021.10.14 08:47
新型レクサスLXが中東でお披露目。刷新されたパワートレインや2つの贅沢仕様など先代から進化した点を紹介します。
中東でお披露目 王者「LX」
日本時間の10月14日、午前1時30分にワールドプレミアがなされた新型レクサスLX。
いわずと知れたレクサスのフラッグシップSUVであり、新型モデルで通算4代目ということになる(日本では先代モデルの途中から販売がスタート)。
ワールドプレミアの場がサウジアラビア王国ならびにアラブ首長国連邦ということで、2022年初頭に発売がアナウンスされている日本仕様とは異なる点もあるかもしれないが、現時点で判明している先代モデルとの差異をチェックしていきたい。
まずはエクステリアだが、フロントピラーを車両後方へ引くキャブバックワードデザインとし、骨太なボディにはレクサス最大となる22インチタイヤを採用し、ダイナミックかつスマートな表現としている。
そして次世代レクサスのアイデンティティとなる新しいスピンドルグリルの表現として、7組のフローティングバーで立体形状を作り、フレームのないシームレスな構成となっている。これはデザインだけでなく、高い冷却性能も両立したものとのこと。
またヘッドライトもL字型のクリアランスランプを立体形状へと進化させ、インナーレンズを二重化してそれぞれに異なる段差を設けることで、奥行き感と見る角度による変化もプラスしている。
リアビューはすでに発表されている新型NXと同じく、リアのブランドマークはLマークからLEXUSロゴに刷新。テールランプはL字形譲渡一文字を組み合わせたものというのも一貫した次世代レクサスのデザインとなっている。
刷新されたパワートレイン
新型LXでも伝統のボディオンフレーム構造は維持しつつも、新規プラットフォームであるGA-Fプラットフォームを採用。
これは実質的な兄弟車であるランドクルーザー300で初採用されたものだが、当然ながら新型LXも同様のプラットフォームが採用されている。
このフレームは最新の溶接技術の活用などにより、従来型比+20%アップの高剛性を実現。
ボディはボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミニウム化(ルーフのアルミニウム化はレクサス初)することで、従来型よりもおよそ200kgという大幅な軽量化を実現した。
そこに組み合わせられるパワートレインは、3.5L V6ツインターボのV35A-FTS型エンジン。
最高出力415ps/最大トルク66.3kg-mのスペックは、車名の「LX600」のとおり6LクラスのNAエンジンに匹敵するものとなっている。
オートマティックトランスミッションは発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現した10速ATを採用。
ギアステップのクロス化やギアレシオのワイドレンジ化によって、心地よい走りのリズムと高速燃費の向上、発進加速、オフロード性能の向上を同時に実現した。
足まわりにはフロントにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。
新規プラットフォームにあわせてサスペンションジオメトリやばね定数を最適化したほか、サスペンションストロークはリバウンド側が従来比+15mmと十分な長さを確保。
リアサスペンション形状は従来型と同じく、信頼性の高いトレーリングリンク車軸式サスペンションを継承しつつ、サスペンションアームやショックアブソーバーの配置と特性を作り込み車軸の動きをコントロールしやすくすることで車両安定性と乗り心地を両立するとともに、より優れた路面追従性を確保している。