【デザイン大詰め?】メルセデス・ベンツEQE SUV版のテスト車両目撃 2023年発売見込み

公開 : 2021.10.13 18:25  更新 : 2023.09.26 00:50

テスラ・モデルXのライバルとなる、メルセデス・ベンツEQEのSUV版のテスト走行が欧州で行われています。

EQシリーズの拡大続くメルセデス

2023年の発売を予定しているメルセデス・ベンツの新型EQE SUVが、ドイツで再びテスト走行を行っていることが明らかになった。

このモデルは、最近公開されたEQEセダンに相当する電動SUVで、昨年半ばにも欧州でテスト走行の様子が目撃されている。今回撮影されたプロトタイプからは、全体的なデザインが少しずつ見えてきた。

メルセデス・ベンツEQE SUVのプロトタイプ
メルセデス・ベンツEQE SUVのプロトタイプ    AUTOCAR

グリル部分はシンプルな黒のカバーで隠されているが、カモフラージュされていないのは内部に収容されているセンサーをきちんとテストできるようにするためだと思われる。アルミホイールのデザインも、昨年目撃されたものよりスタイリッシュになっているが、これは空気抵抗を減らすためのデザインだろう。

EQE SUVは、メルセデス・ベンツが「X294」という社内コードネームで開発を進めている新型車だ。現行のEQCとは異なり、専用のMEA(またはEVA2)プラットフォームを採用し、テスラモデルXBMW iXに対抗する上級モデルとなる。

今回、セダンおよびSUVタイプのEQE、そしてSUVタイプのEQSの発売が決定したことで、メルセデス・ベンツのEQモデルのラインナップは8車種となる。同社は現在、SUVのEQA、ECB、EQC、高級セダンのEQS、バンのEQVを発売している。

メルセデスは、2025年までに10台のEVを発売することを約束しており、そのうちの1台は、最近発表された電動オフローダー「EQG」になると思われる。

EQE SUVのパワーとトルクは、EQCの407psと77kg-mを上回ると予想される。航続距離については、EQEセダンの目標値は約600kmだが、SUVでは空力効率が低下するため、これを下回ると考えられる。しかし、EQCの約400kmからは大幅に伸びると期待される。

ダイムラーのオラ・ケレニウスCEOは、SUVはバッテリーが床に沿って配置されており、キャビン空間を押し上げるため、EVの構成に最適であると述べている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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