【世界を驚かせたハイパーカー】ブガッティ・シロン 生産終了間近 残るは40台のみ
公開 : 2021.10.27 06:05
ブガッティが誇る超高級ハイパーカー、シロンが500台限定のシリーズ生産終了を迎えようとしています。
500台の最後を締めくくる40台
ブガッティは、ヴェイロンの後継モデルであるシロンの生産をあと40台にとどめ、生産の最終段階に入った。
この40台はシロン・スーパースポーツとピュアスポーツの2モデルのみで、発売から5年が経過したフランス製ハイパーカーの500台の生産を締めくくるものとなる。なお、標準モデルのシロンは現在、受注を終了している。
ブガッティの販売責任者であるヘンドリック・マリノウスキーは、次のように述べている。
「シロン・スーパースポーツおよびピュアスポーツは、シロンの長年にわたる継続的な開発の集大成として、お客様に提供するものです」
「サーキットで頂点を極めたり、豪華にアウトバーンを巡ったりと、このような幅広いパフォーマンスはシロンをまったく新しいレベルに引き上げます。製造枠が残り少なくなった今、W16の純粋さがスタイリッシュに表現されています」
圧倒的なパワーとスピード
シロンは2016年に発売された。価格は200万ポンド(約3億円)で、ヴェイロンに搭載されていたものから全面的にアップデートされたクワッドターボのW16エンジンにより、1500psと162kg-mのトルクを発揮する。0-100km/h加速を2.4秒で、最高速度はリミッターで420km/hだったが、後のモデルではこれらの数値が向上している。
2020年には、ダイナミズムに重点を置いたシロン・ピュアスポーツが登場し、新しいエアロパッケージ、硬いサスペンション、さまざまな軽量化によって、俊敏性とダウンフォースを向上。また、スプリングはフロントで65%、リアで33%強化されている。
シロン・スーパースポーツは、内部構造を変更した高出力エンジンを搭載しており、価格は275万ポンド(約4億3000万円)から。このモデルは、最高速度記録を樹立したシロン・スーパースポーツ300+のメカニカルな部分を受け継ぎ、さらに洗練されたものになっている。
スーパースポーツは、ピュアスポーツと同様にクワッドターボの8.0L W16ガソリンエンジンを搭載しているが、出力は1600psに向上し、最高速度は436km/hに達する。