新型三菱アウトランダーPHEV 全3グレードを比較 ベストバイは?
公開 : 2021.11.04 05:45 更新 : 2021.11.04 22:08
新型三菱アウトランダーPHEVの全3グレードを比較します。価格&装備の差を解説します。
アウトランダーPHEV ベストバイは?
2021年10月28日に待望の新型が発表となった三菱アウトランダーPHEV。
12月16日の発売に向けて事前予約もスタートしており、どのグレードにしようか迷っている人もいるのではないだろうか?
そこで今回はグレードごとの仕様の違いや設定されるオプションなどを比較し、どのグレードがベストバイなのかを考えてみたい。
新型アウトランダーPHEVはデビュー時点では3つのグレードが用意されており、上から「P」、「G」、「M」となっている。
今回の新型モデルではこのクラスのPHEVモデルとしては唯一の3列シート車が設定されている点も特徴だが、上級グレードの「P」が7人乗りのみ、ミドルグレードの「G」が7人乗りと5人乗りが選択できるようになっており、ベースグレードの「M」は5人乗りのみという乗車定員だ。
なお、「G」の5人乗りと7人乗りの価格差は9万1300円となっており、両車の差は5人乗り仕様は3列目シートがない分ラゲッジリアアンダーボックスが備わり、7人乗り仕様は3列目シートとシートベルトが備わる違いとなっている。つまり、純粋に+2名分のエクストラコストということがいえるだろう。
ちなみに3列目シートは格納時に床下に収納されるため、格納してしまえば荷室のフラットさや広さは5人乗り仕様と同等となる。
ラゲッジアンダーボックス分のスペースは使えなくなるが、3列シート仕様だからといって狭くなったりしないという点は美点といえるだろう。
ベース/ミドルグレードを比べる
グレードごとの価格をみてみると、上級グレードの「P」が532万700円、「G(7人乗り)」が499万6200円、「G(5人乗り)」が490万4900円、「M」が462万1100円となっており、各グレード間の価格差は30万円前後という計算になる。
どのグレードを選んでもエンジンやモーター、バッテリー容量などパワートレインについては差がないため、価格差=装備の差ということになるわけだ(燃費、電費性能は「M」が若干良い数値となっているが、これは車両重量の差からくるもの)。
グレード間の装備差をチェックしてみると、「M」から「G」にすることでプラスされ、「M」ではオプション設定となっているのが、ヒートポンプ式エアコン、フロントワイパーデアイサー、「ミツビシ・コネクト」のセットオプション(17万7100円)とエレクトリックテールゲート(6万500円)。
この時点ですでに20万円超の装備となるが、さらに2インチアップの20インチタイヤホイールにコンビネーションシート、フロントパワーシート、LEDフロントターンランプ、シルバー塗装の前後スキッドプレート、ワイヤレス充電器などがプラスされる。
5人乗り同士で比べると「G」と「M」の価格差は28万3800円であるから、「M」を選択してオプションを装着するくらいなら、最初から「G」を買った方がコストパフォーマンスに優れるといっていいだろう。
逆に素の状態でいいという人は「M」を選択するのも1つの手だが、ヒートポンプ式エアコンが備わらない「M」は暖房をONにすると強制的にエンジンが始動してしまうため、冬季の燃費がガタ落ちになってしまうほか、モーターのみの走行モードである「EVプライオリティモード」使用時は暖房が使えなくなるという制約が発生してしまう。
それを回避するためにはヒートポンプ式エアコンのセットオプションを選ぶことになるのだが、前述のように17万7100円という価格になるため、「M」の低価格さが打ち消されてしまうのが悩ましいところである。