BMW、新型「X8」を11月16日に公開か LAモーターショーで高性能ハイブリッド車を発表予定
公開 : 2021.11.09 06:05
BMWは、SUVの最上位モデルとしてX8を投入する計画で、そのコンセプトが間もなく発表される見込みです。
新型の「ハイパワーなハイブリッド車」とは?
BMWは、まもなく新型SUVのX8を投入する計画だ。ラインナップの中には、V8エンジンと電気モーターを組み合わせた高性能のMモデルも含まれる。
車名こそ明かさなかったが、BMWは11月29日の一般公開に先駆けて、11月16日に開催されるLAモーターショーで「まったく新しいハイパワーのハイブリッド・コンセプトカー」をメディアに公開すると発表した。
特に、M部門のトップであるフランシスカス・ファン・ミールとデザイン責任者のマーカス・シリングが公開の場に参加することから、新型車はパフォーマンスに重点を置いたモデルであると考えられる。
来年末にリリースされる見込みのX8は、X7を超えるスポーティで大胆なスタイリングのSUVとなるだろう。X8は当初、X6のようなクーペ風デザインを採用していると思われていたが、目撃されたプロトタイプではスクエアな従来型のルーフラインが確認されている。
このことから、X8は3列シートを採用し、7人乗りか、より豪華な6人乗りのキャプテンチェアを採用すると思われる(いずれも確定ではない)。
他にも、シャープなノーズデザインやワイドなショルダーラインなど、X7とは一線を画すデザインが見られる。
詳細はまだ明らかにされていないが、X7とプラットフォームを共有すると予想されている。つまり、マイルド・ハイブリッドやプラグイン・ハイブリッドに対応し、4.4LのV8ツインターボや530psを発揮する「X8 M50i」の6気筒ガソリン、さらにはディーゼルエンジンが搭載されるだろう。
しかし、X7とは異なり、最上位モデルはM50iではない。というのも、X8は最もパワフルな「X8 M」をトップに見据えて開発されているからだ。X8 Mは、4.4L V8に電気モーターとバッテリーを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドシステムを搭載する。関係者によれば、最高760psの出力が実現可能であり、これまでのBMWの中で最もパワフルなモデルになるという。
社内で「プロジェクト・ロックスター」と呼ばれているX8 Mは、約200psの電気モーターをガソリンエンジンと組み合わせ、4輪を駆動する。ただし、M5やM8と同じAWDシステムを採用する可能性も高く、必要に応じて後輪駆動が可能となるだろう。
また、プラグイン・ハイブリッドを採用することで、BMWは平均排出量を大幅に削減することが可能になる。X8 MのCO2排出量は100g/kmを大きく下回ると予想される。内燃機関のみを搭載し、パワーと重量を抑えた仕様のX8 Mも考えられるが、計画に含まれているどうかはまだ明らかではない。
X7 M50iの価格が9万ポンド(約1380万円)を超えることを考えると、X8 Mは10万ポンド(約1500万円)以上になるだろう。しかし、最も手頃なエントリーモデルは8万ポンド(約1200万円)前後からになると予想されている。