クルマ好きなら一度は乗るべきクルマ 10選 中古で探す最高の愛車は?

公開 : 2021.11.10 06:05

初代ホンダ・インサイトからポルシェ911まで、あえて中古車から選ぶ「一生に一度は乗るべきクルマ」を紹介。

最高のクルマは中古車市場にあるかも

「自分はクルマ好きとして、どんなクルマに乗るべきなのか」と悩んだことがある人も多いのではないだろうか。

今回は、英AUTOCAR編集部がまたしても独断と偏見で「一生に一度は乗るべきクルマ」を10台チョイスした。地味なものからエキゾチックなものまで、誰もが興味をそそられるであろうモデルが並んでいる。とはいえ、最新のEVやスーパーカーではなく、中古車市場で比較的手の届きやすい価格のものを中心に選んだ。

最新モデルを選ばずとも、素晴らしい体験をさせてくれるモデルを10台紹介する。
最新モデルを選ばずとも、素晴らしい体験をさせてくれるモデルを10台紹介する。

英国記者のジェームズ・ルパートが、あなたが所有すべきモデルをご案内しよう。すべてのモデルは、フェラーリF40をガレージにしまうために必要な金額よりも、かなり安く手に入る。ハイブリッドやコンバーチブルから、ハードなスポーツカーまで、中古車購入を検討している人のための決定的なリストとなっている。

なお、価格や仕様は記事執筆時の英国での実例に基づいている。ご参考までにとどめていただきたい。

ポルシェ911(996型)

ポルシェといえば、みんなが欲しがるのはもちろん911だろう。住宅並みのローンを組んで993型を志すのもいいが、今は最初の水冷式である996型の方が手頃だ。

よく知られているIMS(インターミディエイト・シャフト)の問題や、まれにシリンダーヘッドやライナーが割れることもある。ボディが錆びているようであれば、たいていは事故の後に補修されたことになる。しかし、クーペ、カブリオレ、ターボのどれを選ぶにしても、夢の911に乗るにはこれが一番だ。

ポルシェ911(996型)
ポルシェ911(996型)

ホンダインサイト

2000年当時に未来のクルマに乗りたいと思っていたなら、インサイトは見事に当てはまる。今日のハイブリッド車やEVが冷蔵庫のように無名であるのに対し、インサイトはセンセーショナルに見えた。

空力を重視したデザインのクーペで、後輪がスカートで隠されている。前も後ろも広くはないが、35km/lという低燃費の鍵は、ホンダが「インテグレーテッド・モーター・アシスト」と呼ぶシステムにある。

ホンダ・インサイト
ホンダ・インサイト

日本国内では2000台程度が販売されたと言われており、中古車の球数もそれほど多くはないが、レトロフューチャーなホンダの4輪車、いかがだろうか。

BMW 5シリーズ(E39)

このクルマは過去にさかのぼる必要がある。ガソリンでもディーゼルでも、6気筒でもV8でも、E39の5シリーズはすべて買う価値がある。しかし、理想を言えば、M5がベストバイだろう。

この時代の5シリーズは、専門家の間では、ガレージで修理可能な最後のバージョンと考えられている。

BMW M5(E39)
BMW M5(E39)

中古でM5を選ぶ場合、細部にまで気を配る必要がある。安全な買い物をするためには、プラスチック製のチェーンテンショナーは交換しなければならないし、Vanos(可変バルブ機構)の音がうるさいのはトラブルの元だ。だが、そうした努力に見合うだけの価値があるし、比較的手頃な価格で購入できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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