新型アウディQ5 eトロン 発表 中国限定の最新EVモデル 3列7人乗りレイアウト採用
公開 : 2021.11.24 18:05
アウディは中国専用EVとしてQ5 eトロンを発表しました。航続距離560kmを誇る電動SUVです。
3列シートで7人乗りが標準
アウディは、広州モーターショーで中国専用の新型EV、Q5 eトロンを発表した。
フォルクスワーゲン・グループのEV用プラットフォーム「MEB」を採用している。MEBは、フォルクスワーゲンやアウディをはじめとする各ブランドのEVモデルの基礎となっている。
Q5 eトロンは、SAICとフォルクスワーゲンの合弁会社で製造される。機械的にはフォルクスワーゲンID.6と同一だ。外観はQ4 eトロンとよく似ているが、実際にはボディが約30cm長くなっている。
この全長を活かし、リアに折りたたみ式の3列目シートを設置することで、中国市場に合わせて7人乗りを標準とした。中央のシートは、2席のキャプテンチェアに変更することができる。
最大航続距離は560km
性能面では、3つのバリエーションを用意。エントリーモデルの「35」は、176psのモーターと63.2kWhのバッテリーを搭載し、後輪を駆動。1回の充電で420kmの航続距離を実現している。
同じくシングルモーターの後輪駆動モデルである「40」は、最高出力200psのモーターと83.4kWhの大型バッテリーを搭載し、航続距離は560kmに達する。
一方、最上位モデルの「50」は、40と同じバッテリーを使用しつつデュアルモーターの全輪駆動方式を採用しており、最高出力301ps、航続距離520kmとなっている。
フォルクスワーゲン・グループと上海汽車との合弁会社であるSAIC-フォルクスワーゲンは1984年から自動車製造を行っており、今回のQ5 eトロンは中国限定EVとしては最新のモデルだ。
欧州など他の市場に導入する予定はないが、来年にはQ6 eトロンが登場する見込みだ。Q6 eトロンは、アウディとポルシェが共同開発した新型PPEプラットフォームを採用しており、次世代のポルシェ・マカンEVの兄弟車となる。