新型フォード・レンジャー 4代目発表 欧州で人気のピックアップトラックが大幅進化
公開 : 2021.11.25 06:05
フォードの中型ピックアップトラック、レンジャーが改良を受け4代目に。PHEVの導入も期待されています。
ワイドスタンスを強調するデザイン
欧州で人気のピックアップトラックであるフォード・レンジャーがフルモデルチェンジし、4代目となった。新しいパワートレイン、デザイン変更、そしてキャビンの刷新により、大きく生まれ変わっている。
英国では、現行モデルのレンジャーは2011年から販売されているが、依然として高い人気を誇っている。2020年には1万3097台が販売され、英国の小型商用車の中で第5位にランクイン。トップ10入りを果たした唯一のピックアップトラックとなった。
新型レンジャーは2022年後半に受注が開始される予定で、価格も同時期に発表される。
今回のモデルチェンジにより、米国市場向けのF-150や新型ブロンコを彷彿とさせるデザインとなっている。車幅が50mm広くなり、エンブレム付きの大型ラジエーターグリルを「Cクランプ」のような形状のデイタイム・ランニングライトまで伸ばすことで、ワイドスタンスを強調している。
新デザインのテールゲートには車名が刻印されているほか、サイドはホイールアーチが強調され、リアバンパー左右には荷台へのアクセスを向上させるステップが採用された。前後ライトには初めてLEDが採用されている。
電動パワートレインの導入も
エンジンは、現行の2.0Lディーゼルの冷却性能を向上させただけで、基本的には同じものを搭載している。シングルターボが2種類、ツインターボが1種類あるが、出力はまだ公表されていない。
また、新たに3.0LのV6ディーゼルも追加され、その詳細はまだ明らかにされていないが、現行最強モデルの213psと50kg-mのトルクに勝る性能を謳うことは間違いない。一部の市場では、ターボチャージャー付きの2.3L 4気筒ガソリンエンジンも販売される予定だ。
電動パワートレインの導入も決定しているが、仕様や発売時期などは不明。フォードは2024年までに欧州の商用車ラインナップをゼロ・エミッション化する計画であることから、レンジャーにはプラグイン・ハイブリッドが採用される可能性が高い。2.3Lのエコブーストエンジンがベースになるという報道もある。
トランスミッションには5速および6速MTを採用。軽量化と低回転での牽引力向上を図った10速ATもある。さらに、電子パーキングブレーキを備えた「eシフター」を採用することで、将来的に運転支援システムや半自動運転機能の実装を可能にしている。
レンジャーでは初めて、手動で4輪駆動モードを選択するベーシックなシステムと、高度な電子制御式の4輪駆動システムが設定されている。