マセラティが集結 魅惑のスタイリングを披露 27thマセラティディ

公開 : 2021.12.05 17:45

マセラティ・クラブ・オブ・ジャパンの年次イベントが開催。今年はボーラ生誕50周年とビトゥルボ生誕40周年をテーマが横浜に集結しました。

今年は検討の末に開催

text:Shinichi Ekko(越湖信一)
photo:マセラティクラブ・オブ・ジャパン

 
マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン年間最大のイベントであるマセラティディが、11月20日(土)〜21日(日)に横浜みなとみらいベイエリアにて開催され、全国から多くのマセラティスタが集結した。

昨年はコロナ禍のリスクを鑑みて中止となり、今回も直前まで開催の是非が検討された。しかし幸いなことに感染状況も改善し、緊急事態宣言も解除されたことから、万全の感染防止対策を行って開催した。

パシフィコ横浜プラザ広場に50台にも及ぶ新旧の代表的なモデルが並べられ、マセラティディならではの素晴らしい光景が広がった。
パシフィコ横浜プラザ広場に50台にも及ぶ新旧の代表的なモデルが並べられ、マセラティディならではの素晴らしい光景が広がった。    マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン

晴天に恵まれた土曜日には2日間の占有となるパシフィコ横浜プラザ広場へマセラティスタが集結。コロナ禍による直前の日程変更にも関わらず、50台ほど90名が参加した。

遠くは九州より参加したメンバーもおり、また「ファミリー参加」というクラブポリシーの元、新生児をはじめとする子ども達も参加しイベントに華を添えた。

テーマはボーラ生誕50周年

マセラティ兄弟が最後に関与したレースマシンであるA6GCSから、最新モデルまでのラインナップを前に、各車のオーナーと会長の越湖によるトークで会場は盛り上がった。

今回のマセラティディのテーマのひとつはボーラ生誕50周年。2台の個体が参加し、手作り時代のクルマならではの個体差を比較するマニアックな楽しみも……。

今年のテーマはボーラ生誕50周年。居住性、快適性を重視した大排気量ミッドシップ・スポーツカーで、今回は2台が参加した。
今年のテーマはボーラ生誕50周年。居住性、快適性を重視した大排気量ミッドシップ・スポーツカーで、今回は2台が参加した。    マセラティ・クラブ・オブ・ジャパン

ボーラはシトロエン経営陣の撤退、デ・トマゾによるマネージメントの開始など、複雑な状況下に重なり、実質的には2年半余りしか本格的な生産が行われず、現存する個体数も限られているが、そのコンセプトは時代を先取りするものだった。

居住性、快適性を重視した大排気量ミッドマウントエンジン・スポーツカーという新しいカテゴリーに挑戦した革新的なモデルであった。

もうひとつのテーマはビトゥルボ生誕40周年。マセラティとして初の本格的量産に取り組んだモデルであり、多くの革新的な技術が取り入れられ、また効率的生産設備の開発にも多くの資金が投入された。

今回はその最初期モデルのひとつであるキャブレター仕様のビトゥルボEの美しい個体が参加。会場ではギブリII、3200GTへ至るビトゥルボ・ファミリーの総ラインナップを楽しむことができた。

クラシック・モデルでは直6系のセブリング、ミストラルのクーペ&スパイダー、ギブリ、ギブリ・スパイダー、インディなどが参加。そのエレガントな存在感に圧倒された。

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