下北沢で「シトロエン祭り」 改良新型C3エアクロスSUV、日本披露

公開 : 2021.11.25 21:25  更新 : 2022.02.24 19:14

シトロエンの小型SUV「C3エアクロス」が、マイナーチェンジされて日本発売。展示イベントが開催されている東京・下北沢で、実車を撮影してきました。

マイナーチェンジで新しい顔に

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

11月25日。シトロエン日本法人は、C3エアクロスSUVの各種装備を充実させて、新世代ブランドフェイスの改良新型にモデルチェンジした。

C3エアクロスSUVは、Bセグメントに属するシトロエンのコンパクトSUVだ。

シトロエンC3エアクロスSUVシャイン・パッケージ(ブラン・バンキーズ)
シトロエンC3エアクロスSUVシャイン・パッケージ(ブラン・バンキーズ)    AUTOCAR JAPAN編集部

初代は2010年に発売され、車名は単に「C3エアクロス」だった。そして、2017年末に欧州で登場した2代目が、「C3エアクロスSUV」の名前で2019年からから日本導入されている。

2代目(C3エアクロスSUVとしては初代だが)は、2017年のデビュー以来、世界で約33万台が販売され、日本においても競争の激しいコンパクトSUV市場において好調を維持してきた。

今回のモデルチェンジは、マイナーチェンジのレベルにあると言えるだろう。

エクステリアでは、まずフロントフェイスを一新。

シトロエンのマークであるダブルシェブロンからサイドにV字状に伸びるクロームのラインは、上がデイタイムライトへ、下はLEDヘッドライトへと繋がっている。

グリルは内部ルーバーの縦方向のラインを強調した意匠として、よりボンネットの存在感を高めてSUVらしいタフネスを表現。フロントバンパー下部のスキッドプレートをイメージしたバンパーは、より直線的なものとなり、モダンでSUV的なものとなった。

リアはフロントほど変わっていないが、リアクオーター部のベネチアンブラインド風の装飾を変更し、ブラックアウトしたルーフレールと相まって、全体としてシックな方向にモディファイされている。

シートの厚み、カップ置き場に注目

インテリアのハイライトは、アドバンストコンフォートシートの採用だ。

これはシート生地裏に、従来の2mmから15mmへと大幅にボリュームアップした特別なフォームを配して、身体とシートの“当たり”感を改善し、クラス最高レベルの乗り心地や座り心地を実現するもの。

生地裏のフォームが、従来の2mmから15mmへとボリュームアップしたシート。パーキングブレーキの形状が変わり、2つ分のカップホルダーが備わった。
生地裏のフォームが、従来の2mmから15mmへとボリュームアップしたシート。パーキングブレーキの形状が変わり、2つ分のカップホルダーが備わった。    AUTOCAR JAPAN編集部

さらにインテリアでは、インストゥルメントパネルにシート生地と同じ杢グレー(霜降りグレー)のファブリックを貼り込み、シートと統一された温かみあるインテリアを構成し、シックで現代的な雰囲気を醸し出している。

シートやラゲッジスペースの高い使い勝手に変わりはないが、センターコンソールは新たにクロームの装飾を施した。

注目は、パーキングブレーキの形状変更。これによって2つのカップホルダーが新設されている。

リアシートは6:4分割可倒式でスライド&リクライニングでき、いちばん前にスライドすればラゲッジスペースの広さは520Lとなる。

ラゲッジルームのフロアボードは2段階で120mmの高さ調整が可能。

リアシートを全倒すれば最大1289Lとセグメント最大級のラゲッジスペースが出現し、助手席も倒せば約2.4mの長尺物も積載可能だ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事