新型キア・ニロ 欧州の人気コンパクトSUVが2代目に 奇抜な内外装デザイン採用
公開 : 2021.11.26 18:05
キアの小型SUV、ニロが2代目にフルモデルチェンジしました。欧州向けにPHEVやEV仕様も用意されます。
新技術搭載のコンパクト・クロスオーバー
欧州で人気のクロスオーバー、キア・ニロの新型車が正式に発表された。2代目となるこのモデルでは、内外装ともに大胆なデザインが採用されている。
現行モデルは5年前に欧州へ導入されたばかりだが、新型ニロは来年の市場投入を控え、ソウル・モーターショーで初公開された。現行モデルと同様に、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、EVの3種類を展開することが明らかになっている。
EV仕様は「eニロ」としてICE車と区別される。現行に引き続き、シングルモーター、前輪駆動のパワートレインを採用すると予想されるが、航続距離の短いグレードは廃止される可能性がある。
モデル全体として、効率性とパフォーマンスの向上が期待されている。キアは、新型ニロのPHEV仕様において、ナビゲーションシステムのデータを利用して、必要に応じてエンジンと電気モーターの動力を切り替えることができる(例えば、学校の付近ではエンジンを停止するなど)としている。
PHEVのエンジンは、現行の1.6Lガソリンエンジンが引き継がれる可能性もあるが、新型スポーテージPHEVと同じ総合出力(265ps)まで強化されることはないだろう。
空力に配慮した大胆なデザイン
デザインとしては、2019年に発表された奇抜なコンセプトモデル「ハバニロ」からインスピレーションを受けており、ツートンカラー、4×4風の無骨なスタイル要素、キアのトレードマークである「タイガーフェイス」グリルの新バージョンを採用している。
特徴的なのは太いCピラーで、これは空力特性を向上させるためだと言われている。また、兄弟ブランドであるヒュンダイの新型バイヨンに採用されているようなブーメラン型のテールライトが組み込まれている。
燃費だけでなく持続可能性を向上させる工夫も強調されている。例えば、ルーフライナーには再生壁紙が使用され、シートにはユーカリの葉の繊維が使用されている。また、ドアパネルにはBTX(ベンゼン、トルエン、キシレン)という石油化学物質を含まない水性塗料が使われている。
アシンメトリーなセンターコンソールやダッシュボードには、キアの新しいデザイン哲学が見られる。現行モデルからの大きな変更点としては、電子ギアシフトダイヤル、アンビエントライト、ヘッドレストの背面にコートハンガーが付いた軽量フロントシートなどが挙げられる。
キアはラインナップの刷新と拡大を続けており、欧州での発売次期と価格は今後数か月のうちに発表される予定だ。