アウディ、モダンな「EV充電ラウンジ」公開 待ち時間を優雅に過ごす? ドイツで試験運用開始予定

公開 : 2021.12.20 20:25

アウディがEVの充電待ち時間をゆったり過ごせるラウンジを新設。1日あたり最大80台が利用できるとのこと。

高級志向の充電インフラ

アウディは、同社初のEV充電ハブをオープンする。ラウンジスタイルの急速充電ネットワークの先駆けとなる。

施設はドイツのニュルンベルクにある展示会場に隣接し、12月23日に試験運用を開始する予定。アウディの充電ハブのデザインと機能の方向性を示すことになる。

ドイツでオープン予定の充電ハブ
ドイツでオープン予定の充電ハブ    アウディ

「プレミアムな充電体験に対する顧客の期待」に応えることを目的としており、ドライバーは200平方メートルのラウンジで充電が終わるのを待つことができる。アウディの想定では、1人あたり20~30分程度を過ごす。

アウディの充電ハブプロジェクトを率いるラルフ・ホルミグは、同施設について「都市空間における柔軟でプレミアム志向の急速充電インフラのテストに使いたい」と語っている。

「わたし達は、お客様のEVが必ずしもフル充電された状態で朝を迎えるとは限らないと考えており、将来的に増加する充電需要についても検討しています」

アウディによると、施設の建物は数日で組み立て・解体が可能な「フレキシブル・コンテナキューブ」でできているという。

各キューブには2台の急速充電器が設置され、コストと資源の使用を抑えるために、不要になった試作車からリチウムイオンバッテリーが再利用されている。

また、このようなデバイスで電力を供給する方式により、各充電器を送電網に接続したり、大型変圧器を設置したりする必要がないため、計画や建設にかかる時間を短縮できるとのこと。

23日にオープンする施設では、約2.45MWh(2450kWh)の電力を蓄えることができる。電力は主に、送電網からの200kWの「グリーン電力」と、屋根に設置したソーラーパネルからの30kWの供給で賄われている。

6基の充電器が設置され、最大320kWの速度で充電することが可能。アウディは、1日に最大80台が同施設を使用できるとしている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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