ロータス エリーゼ/エキシージ/エヴォーラの生産終了 最後の1台が工場から出荷

公開 : 2021.12.23 18:25

ロータスの主力3モデルの生産がついに終了しました。最後の1台が工場から出荷され、世代交代を迎えています。

1つの時代の終わり

ロータスは、エーミラ主導の新時代の幕開けを前に、エリーゼ、エキシージエヴォーラの主力3モデルの生産をすべて終了し、最後の車両が生産ラインから姿を消した。

3モデル合計で5万1738台を生産しており、これは73年の歴史におけるロータスの総生産台数の約半分に相当するものだ。今回完成した各車の最終モデルは、同社のヘリテージ・コレクションに保管される予定だ。

ロータス・エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの最後の生産車両
ロータス・エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの最後の生産車両    ロータス

一方、新型エミーラは2022年春に生産を開始する予定。ロータス最後の純燃焼エンジン車であり、ジーリーに買収されて以来初のシリーズ量産車として、エヴァイヤとともに今後のモデルの方向性を示すことになる。

ロータスのマネージング・ディレクターであるマット・ウィンドルは、この3台のマシンに携わったチームに敬意を表し、次のように述べている。

「この26年間、エリーゼ、エキシージ、エヴォーラのすべてのお客様の情熱、熱意、サポートに多大な感謝をお伝えしたいと思います。最後の車両に別れを告げながら、ヘセルの新しい工場とノリッジのサブアッセンブリー施設で作られるエミーラとエヴァイヤを心待ちにしています」

新しい世代へバトンタッチ

1996年に発売されたエリーゼは、イエローのスポーツ240ファイナル・エディションを最後に、3万5124台の生産に幕を下ろした。

2000年発売のエキシージの最終モデルは、ヘリテージ・レーシング・グリーンのカップ430ファイナル・エディションで、これが1万497台目の車両となる。

ロータス・エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの最後の生産車両
ロータス・エリーゼ、エキシージ、エヴォーラの最後の生産車両    ロータス

大型のエヴォーラは、2009年に初めて公道へ躍り出た。6117台目となる最終モデルはダーク・メタリック・グレーに塗装され、ノリッジの工場から出荷されていった。

ロータスのデザイン・ディレクターであるラッセル・カーは、次のように語っている。

「ロータスのデザイン・チームとともに、26年以上にわたってこのクルマと生きてきました」

「でも、クリスマスが終わると、次のクリスマスが待ち遠しくなるものです。ロータスでは今、エヴァイヤ、エミーラ、そして近々発売されるタイプ132があります。2022年は、ロータスの新しい世代が活躍する、素晴らしい年になるでしょう」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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