車中泊を家族・夫婦で トイファクトリーGT 総合力で選ぶキャンピングカー
公開 : 2021.12.26 19:25
ハイエースのキャンピングカーは種類が多いので、クルマ選びに迷ってしまいます。総合的なバランスに定評のあるトイファクトリーGTを取材。どんな魅力があるのでしょう。
キャンピングカーを防災に
キャンピングカー・ビルダーとして製造・販売を行う「トイファクトリー」は、岐阜本社を始め、東北・湘南・東京にショップを展開している。
なかでも東京都・町田市の大型商業施設「グランベリーパーク」には、アンテナショップを出店。その店舗に隣接する公園で、14台のキャンピングカーが展示されるイベントが行われたので、早速チェックに。
「南町田キャンピングカーショー&車中泊体験会2021」と名付けられた会場では、防災に役立つキャンピングカー講座などが開かれ、緊急時の避難場所としての実用性を知ってもらう活動が行われた。
また、普段は泊まることができない公園内での車中泊体験も開催。
近年のアウトドアブームで、一人旅、夫婦・カップル、ファミリー、ペットと旅行したい方など、様々なヒトが様々な形でキャンプに関心を示しているが、トイファクトリーでは災害も想定したキャンピングカー選びを提案することで、社会に貢献していく構えだ。
そんなイベントに展示された14台の中から今回注目したのは、人気モデルとなるGT(ジーティ)である。
広い、実用的 GTのベッドは?
GTは、ハイエース・スーパーロング・ワイド・ハイルーフをベースとした、上部収納庫やタワー家具、マルチルームなどが備わるモデルだ。
3列のシートと2段ベッドが装備され、乗車定員は7名、就寝定員は4名。
お子さんとともにキャンプをする方にはぴったりのパッケージで、シート・アレンジは3種類のパターンが用意されている。
ドライビング・モード:2・3列目のシートが前方を向く
リビング・モード:2列目シートが後方を向き、3列目と向かい合うダイニングに
スリープ・モード:2・3列目をフルフラットに繋げてベッドに
どれも、いたって一般的なアレンジパターンだろう。しかし、よく見ていくとトイファクトリーならではの作り込みが見えてくる。
スリープ・モードでは、ベッドの真ん中にミニテーブルをセットできるのが特徴。“食事を終えたらそのままゴロン”なんて使い方もできるし、就寝前にちょっとした作業をするのにぴったりだ。
動線・収納・装備について
夫婦2人でキャンプというときのオススメは、リビング・モード。
2・3列目のシートは向かい合わせてダイニングスペースとして使い、そのアレンジを変えることなく車両後部の2段ベッドで就寝することができる。
これも一般的なレイアウトであるが、そのベッドからスライドドアまでウォークスルーの動線を確保していて使い勝手がいい。
見逃せないのは、どんなモードでも収納がきちんと使用できる点。これがトイファクトリーがこだわっているレイアウトのポイント。
ちなみにシートの生地は同社オリジナルとなっており、本社がある岐阜特産で、強度もあり、質感も良い尾州織が採用されている。一般的なハイエースキャンパーとは一線を画すクオリティだ。
室内装備については、スライドドアを入ってすぐに、ステンレスシンク(収納式バタフライテーブル付き)があり、このシンクの下には共に13Lの給水・排水タンクを用意。
その隣にはマイナス15℃まで冷える上蓋式40L冷蔵庫、さらに隣にはカバー付きの棚 & 電子レンジスペース & 引出し式の調理台 & 3段の引出しを装備するタワー収納が設置される。
反対側に目を移すと、ポータブルトイレが配置できるマルチルーム、オリジナル専用設計のカウンター収納など、トイレに困る災害時の利用や連泊にも対応できる収納の多さといった応用性が際立っている。