世界の主要モータースポーツ 2021年の結果をざっくり振り返り NASCARからF1まで
公開 : 2021.12.28 06:05
今年も幕を閉じたモータースポーツ。少しずつ元の姿に戻り始めた2021年を振り返っておきましょう。
人気モータースポーツの2021年ハイライト
2021年、少しずつ観客が戻り、大きな混乱もなくレースができるようになってきたのは喜ばしいことだ。
今年、世界各地で開催された主要モータースポーツのハイライトを紹介する。
WEC
2021年のWEC(世界耐久選手権)では、トヨタが有終の美を飾った。コンウェイ、小林、ロペスがル・マンの呪縛から解放され、ハイパーカー・クラスでシーズン全勝を上げた。一方、フェラーリ488はAm、Pro GTE両クラスで優勝している。
BTCC
アッシュ・サットンは、BMW 330iのコリン・ターキントンやホンダ・シビック・タイプRの新鋭ジョシュ・クックの活躍を尻目に、インフィニティQ50で見事にBTCC(英国ツーリングカー選手権)タイトルを維持した。そして何より、BTCCは再び英国中のグランドスタンドを満員にすることができたのである。
WRC
ラリー界の伝説的存在であるセバスチャン・オジェは、トヨタ・ヤリスを駆り、5つのラリーで優勝。期待の若手チームメイト、エルフィン・エバンスとヒュンダイの2人を抑えて、8度目のタイトル(フルタイムドライバーとして最後のタイトルでもある)を獲得した。
NASCAR
アメリカン・ストックカーのスターたちは、オーバルコースに大勢の観衆を集め続けた。シボレーのカイル・ラーソンは、物議を醸しながらも米国を代表するレースを勝ち抜き、優勝を果たした。
WRX
WRX(世界ラリークロス選手権)が電動化される前の最後の年、アウディS1を駆るヨハン・クリストファーソンは、プジョー208のティミー・ハンセンとのとてつもなく激しい争いの末、3度目のタイトルを獲得した。
インディカー
スペイン出身の若きアレックス・パロウは、米国シングルシーター界の覇権を握り、世界の舞台に躍り出た。また、注目のインディ500では、人気のベテラン、エリオ・カストロネベスが優勝を手にした。
IMSA
WECの米国版、IMSAのDPiクラスでは、キャデラックのピポ・デラーニとフェリペ・ナスルが、アキュラからタイトルを奪取した。次は、ハイパーカーで欧州ツアーはいかがだろうか。
フォーミュラ1
いやあ、面白いことになったものだ。トップの座に君臨し続けたルイス・ハミルトンの技量や熱意は衰えることはなかった。しかし、レッドブルの熱血漢マックス・フェルスタッペンが幸運にも初のワールドタイトルを獲得し、ルイスは記録更新となる8度目のチャンピオンを逃した。