新型プジョーe-308 航続距離は400km以上? 2023年生産開始予定の完全EV仕様
公開 : 2022.01.15 06:25
プジョー308のEV版が来年にも生産を開始することが明らかに。バッテリーなど仕様の一部が公開されました。
新世代バッテリーにより高効率実現
プジョーは、308と308 SWのEV仕様について、既存のe-208よりもパワフルで高効率、そして長い航続距離を実現することを明らかにした。
EVの新型e-308は、純エンジン仕様およびPHEV仕様とともにラインナップに並ぶことになる。バッテリーは床下、主にシート下のスペースに搭載され、トランクはPHEV仕様と同じサイズを確保している。
e-308は前輪駆動のみで、パワートレインの選択肢は1種類だけとなる。400Vのバッテリーを搭載し、使用可能容量は50kWh(グロス54kWh)。モーターは156psと27kg-mを発生する。車両重量は約1600kgで、PHEV仕様と同等だ。
バッテリーは小型のe-208のものより4kWh大きいだけだが、プジョーのプロジェクト・マネージャーであるアグネス・テッソン・ファゲットは新しい電池素材「NMC811(ニッケル:マンガン:コバルト=8:1:1)」によって効率が向上し、「競合の中で最高」の8km/kWh (12.4kWh/100km) を実現したという。
これにより、e-308の航続距離は400km近くになる見込み。また、最大100kWの急速充電が可能だ。
販売の主力は電動モデルに
新型e-308が市場に出るのはまだ先のことだが、プジョーは308ファミリーの販売台数の大部分を占めると予想している。
テッソン・ファゲットは、「現在のポートフォリオを見ると、PHEVはすでに受注の20%を超えており、EV仕様も少なくともその比率に達すると予想しています」と語った。
プジョーのリンダ・ジャクソンCEOは、同社のマルチパワートレイン戦略(同じ車種に純エンジン車、PHEV、完全EVの各バリエーションを設定)は「商業的に成功」していると述べている。
「プジョーは昨年、欧州で販売トップ3に入りました。2021年12月の販売では、電動モデルが20%を占めています」とジャクソンCEO。
e-308は2023年7月に本格的に生産が開始される予定だ。