世界最大の自動車工場 32選 前編 次々とクルマが作られていく超巨大ファクトリー
公開 : 2022.01.22 18:05
年間生産台数が世界で最も多い自動車工場を紹介。広大な敷地で数千人規模の従業員が働く産業の要です。
もくじ
ークルマの故郷であり雇用の場
ーステランティス:米イリノイ州ベルビディア - 20万8000台
ージーリー:中国湖南省湘潭市 - 24万台
ーメルセデス・ベンツ:米アラバマ州タスカルーサ - 30万台
ーフォード:米ケンタッキー州ルイビル - 30万台
ー上海フォルクスワーゲン:中国湖南省長沙市 - 30万台
ーゼネラル・モーターズ:米国インディアナ州フォートウェイン市 - 30万1000台
ーメルセデス・ベンツ:ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州ジンデルフィンゲン - 31万台
ーホンダ:米アラバマ州リンカーン - 34万台
ーヒュンダイ:米アラバマ州 - 39万9500台
ー日産:英タインアンドウィア州サンダーランド - 34万6535台
ーキア:スロバキア・ジリナ - 35万0000台
ーキア:米ジョージア州 - 36万台
ートヨタ:英ダービーシャー州 - 36万台
ーフォード:米イリノイ州シカゴ - 38万2000台
ーフォード:米ミシガン州ディアボーン・ルージュセンター - 40万台
ーゼネラル・モーターズ:米テキサス州アーリントン - 40万台
クルマの故郷であり雇用の場
自動車工場は産業の要であり、大きいところでは1年間に100万台以上を生産している。
数百万平米という広大な敷地に、数千人から数万人もの従業員が働く巨大工場は、自動車メーカーだけでなく地域の産業・雇用面でも重要な役割を担っている。
ここでは、2019年のデータをもとに(2020年はごたごたしていたので、そのデータを使っても意味がないだろう)年間生産台数の多い工場を昇順に紹介する。クルマの故郷に思いを馳せてみよう。
ステランティス:米イリノイ州ベルビディア – 20万8000台
ベルビディアで初めてクルマが作られたのは、1965年。プリマスとダッジの生産に使われたのが始まりだ。2016年に3億5000万ドル(約400億円)をかけて行われた改装により、工場はジープ・チェロキーの製造に専念するようになり、2019年には20万8000台が出荷された。
現在、ステランティス(フィアット・クライスラーとPSAグループの統合会社)の傘下にあるベルビディア工場には2500人が働いている。
ジーリー:中国湖南省湘潭市 – 24万台
ジーリー(吉利汽車)は、中国では珍しく国が関与しない民営の会社だ。そのおかげで会社は急速に発展し、ボルボを除く年間総生産台数約130万台のうち、湘潭(しょうたん)工場では年間24万台もの自動車を生産している。主なモデルは、小型SUVのヴィジョンやセダンのSC7、GC7だ。
メルセデス・ベンツ:米アラバマ州タスカルーサ – 30万台
メルセデスは、米国アラバマ州のタスカルーサで、年間約30万台のSUVを生産している。現在、4400人の従業員がGLEとGLS、そしてメルセデス・マイバッハGLSの生産にあたっている。
また、EVモデルであるEQEとEQSの生産もこの工場で行われている。1995年に設立されたこの工場は、メルセデスにとってドイツ国外における最初の主要生産拠点となった。
フォード:米ケンタッキー州ルイビル – 30万台
ケンタッキー州ルイビル工場は、フォードが米国内に持つ大規模な工場網の中で最も長い歴史を持つ工場の1つであり、1913年のT型フォードを皮切りに自動車製造を続けている。現在はエスケープとリンカーン・コルセアが生産されている。
ルイビル国際空港のすぐ隣にある同工場では、4500人が働いている。工場内には、部品を運ぶベルトコンベアーが32kmも続いている。