ポルシェ・タイカン・ターボS フォーミュラEセーフティカーに起用 高性能電動セダン

公開 : 2022.01.19 06:05

EVレースの最高峰、フォーミュラEの今シーズンのセーフティカーにポルシェ・タイカンが採用されました。

参戦マシンに引けを取らない性能

2022年のフォーミュラEでは、ミニ・ペースセッターとBMW i8ロードスターに代わり、ポルシェタイカン・ターボSがセーフティカーを担当することになった。

1月28日~29日にサウジアラビアのディルイーヤで開催されるシーズン開幕戦でデビューする予定だ。

セーフティカー仕様のポルシェ・タイカン・ターボS
セーフティカー仕様のポルシェ・タイカン・ターボS    ポルシェ

タイカン・ターボSは、全チームのカラーとFIAを表すマルチカラーのカラーリングでサーキットに登場する。与えられた「22」の番号は、今シーズンの参加台数にちなんだもの。

最高出力761psのツインモーターと4輪駆動のパワートレインにより、0-100km/h加速はわずか2.6秒と、フォーミュラEマシンよりも0.2秒速い。ポルシェのフラッグシップEVであるタイカン・ターボSは、その性能の高さからも、ポルシェを代表するEVと言える。

キャビンにはロールゲージを装備

セーフティカーとして使用するにあたり、さまざまな改良が加えられている。例えば、フロントとリアのバンパーにはルーフのライトバーと連動するフラッシュライトが内蔵されている。

室内では、リアシートがロールケージに変更され、フロントには6点式ハーネスを備えたレーシング・バケットシートが採用されている。通信システム、マレリ製データロガー、消火器などを備え、FIAの安全要件に適合している。

セーフティカー仕様のポルシェ・タイカン・ターボS
セーフティカー仕様のポルシェ・タイカン・ターボS    ポルシェ

ポルシェ・モータースポーツ担当副社長のトーマス・ローデンバッハは次のように語っている。

「フォーミュラEがドライバーの安全にとって重要なこの任務をポルシェに託したことを誇りに思います」

「タイカン・ターボSをセーフティカーとすることで、サーキットの安全性に大きく貢献するとともに、ポルシェ・モータースポーツにとってのフォーミュラEの重要性をより明確に示すことができます。この特徴的なデザインは、革新的なレーシングシリーズの成功に対する我々のコミットメントを示しています」

「サーキットの外ではライバルですが、わたし達はこのメッセージを一緒に世界に広めていくつもりです。さらに、まだモータースポーツファンではない若い層にもアピールできるようにしたいと考えています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事