ついに登場 新型アルファ・ロメオ・トナーレ、2月8日公開決定 主力候補の小型SUV
公開 : 2022.01.26 06:25 更新 : 2022.02.08 09:28
発表が延期されてきた新型SUVトナーレが2月に公開。ジープ・レネゲードと構造を共有するPHEVです。
ブランド初のプラグイン・ハイブリッド車
アルファ・ロメオは、待望の小型SUV「トナーレ」を来月に正式公開することを明らかにした。
販売の主力となるであろう新型トナーレは、オンラインイベントの一環として発表される予定だ。同社によると、2月8日に「La Metamorfosi(変身)が始まる」という。
アルファ・ロメオ・ステルヴィオの下に位置する新たな小型SUVとして、イタリアの有名な峠に由来する「トナーレ」の名を冠し、ブランド初のプラグイン・ハイブリッドを採用する見込みだ。
これまでにもプロトタイプがテスト走行を行う姿が複数回目撃されており、そのスタイリングはジュネーブ・モーターショーで発表されたコンセプトに似ているが、いくつかの変更が加えられている。
フロントは、ボンネットとフロントバンパーの境目が大きくなり、ヘッドライトは厚みのあるデザインとなっているようだ。リアウィンドウが大きくなり、テールランプも太くなっている。しかし、全体のプロポーションは変わっていない。
売上の大幅アップが期待される新星
トナーレのコンセプトは、2019年のジュネーブ・モーターショーでサプライズ発表された。欧州部門の責任者であるロベルタ・ゼルビによれば、アルファ・ロメオが長年切望してきた年間40万台の販売目標(2018年は約15万台)を達成するという決意を示すものだという。
2019年のコンセプト発表時、ゼルビは次のように語った。
「トナーレが当社のベストセラーカーになると期待しています。他のモデルも合わせれば、2024年までに欧州のマーケットニーズの80%を満たすモデルラインナップが完成します。今日よりも力強いポジションを得ることができるはずです」
また、ゼルビによれば、4シーターから5シーターへと改めるなどわずかな変更を加えつつも、大きなデザイン上の変更は加えずに量産化するという。
「コンセプトモデルは、量産モデルの姿をよく表しています。全体のプロポーションだけでなく、(円形が連なった)テレフォンダイヤル・ホイールのデザインや、3連のヘッドライト、ダッシュボード形状など、ディティールも実現性の高いものです」
ドライブモードには、従来の「ダイナミック・モード」に代わるものとして、エンジンとモーターの力を最大限発揮させる「デュアルパワー・モード」が用意されるとのこと。エンジンはガソリンだけでなく、ディーゼルも登場する見込みだ。
トナーレはジープ・レネゲードのプラットフォームを使用するため、前輪駆動になるのではないかという情報もある。しかし、ゼルビは、「社内で保有するアーキテクチャーを検討している」とだけ述べ、詳細を明かすことはなかった。