EV版ジュリアも「イーグルF1スーパースポーツ」 グッドイヤーが日本発売へ
公開 : 2022.01.31 17:35
アルファ・ロメオ・ジュリアのEVレーサーも履くのが、グッドイヤー・イーグルF1スーパースポーツ。3月に20サイズが日本発売へ。
EVレースに供給、最高峰スポーツタイヤ
フォーミュラEに続くフルEVのレースとして誕生したのが「ピュアETCR」だ。
フル電動のツーリングカーによるチャンピオンシップのことで、昨シーズンはアルファ・ロメオ・ジュリアETCR(もちろんEV)、AUTOCARでもおなじみのセアト・クプラ、ヒュンダイ・ヴェロスターNが参戦していた。
まだまだマシンの台数は少ないが、箱車レースならではの激しい争いが見もの。今シーズンは、「FIA eツーリングカー・ワールドカップ」と名を改めて、アジアでも開催される。
このシリーズの全チームにタイヤを供給しているのがグッドイヤー。銘柄はイーグルF1スーパースポーツだ。
同社のスポーツタイヤ、イーグル・シリーズの最高峰となり、3月から日本でも販売される。
開発はグッドイヤーの欧州部門が担当しており、前述のピュアETCRには、高性能EV向けに設計されたビスポーク・バージョンを供給してきた。
ドライからウェットまで 4つの技術
「通常走行からサーキットまでこなす(日本グッドイヤー商品企画部 岸宗弘部長)」というイーグルF1スーパースポーツには、4つの技術トピックがある。
ドライ走行を支えるのが、トレッドの両脇寄りに陣取るアウターセクション。ショルダー部の剛性が高く、安定性に寄与する。トレッドのセンター部分は3つのリブによってウェットコンディションに対応。
コーナリング時に大きな負荷がかかるタイヤ外側のショルダーには、大きなブロックを配置。これによって接地面積を広げ、アグレッシブなコーナリングを実現する。
ハイスピード走行の性能を高めるのが、「アラミド」と「ナイロン素材」を混紡した高剛性オーバーレイヤー。
遠心力が高まる高速域で、トレッドが浮き上がろうとするのを抑制し、全速度域で接地形状を安定させる。これにより、低速~高速まで接地面を広く保つことができ、操縦安定性をアップしている。
また、サイドウォールの強化も見逃せない。高剛性のカーカス素材をトレッド面まで巻き上げてプロファイル形状を保つことで、路面からの情報をダイレクトに伝えるほか、シャープなハンドリングを実現している。
こうしたテクノロジーにより、イーグルF1アシンメトリック5と比べて、ラップタイムを1.7%短縮したという記録が高性能ぶりを物語る。
20サイズを発売へ 18~21インチ
「近年モータースポーツへの取り組みをグローバルで再び強化している」と話す日本グッドイヤーの金原雄次郎 代表取締役社長は、イーグルF1スーパースポーツについて次のように説明してくれた。
「ル・マン24時間レースに代表される世界耐久選手権への復帰、また、世界ツーリングカー・カップ、eツーリングカー・ワールドカップへのタイヤ供給をグッドイヤーは開始している」
「グッドイヤーはモータースポーツを、超高性能タイヤの開発における極めて重要な活動と位置づけている。イーグルF1スーパースポーツは、グッドイヤーのスポーツ系ブランドであるイーグル・シリーズの最高峰タイヤで、レース活動に裏付けられた、自信をもっておすすめできる商品」
日本市場に導入されるのは全20サイズ。18インチから21インチまでを揃えた。価格はオープンだ。
21インチ
285/30ZR21 (100Y) XL
20インチ
295/30ZR20 (101Y) XL
305/30ZR20 (103Y) XL
255/35ZR20 (97Y) XL
265/35ZR20 (99Y) XL
19インチ
285/30ZR19 (98Y) XL
225/35ZR19 (88Y) XL
235/35ZR19 (91Y) XL
245/35ZR19 (93Y) XL
265/35ZR19 (98Y) XL
275/35ZR19 (100Y) XL
245/40ZR19 (98Y) XL
255/40ZR19 (100Y) XL
18インチ
245/35ZR18 (92Y) XL
225/40ZR18 (92Y) XL
235/40ZR18 (95Y) XL
255/40ZR18 (99Y) XL
275/40ZR18 (103Y) XL
225/45ZR18 (95Y) XL
245/45ZR18 (100Y) XL