アルファ・ロメオ・トナーレ誕生 400万円台〜? 内装/外装/グレード解説 日本導入は2022年内か

公開 : 2022.02.08 23:00

アルファ・ロメオ・ステルヴィオの弟分「トナーレ」が誕生。内装/外装/パワートレイン/グレードなどを解説します。

ステルヴィオの弟分が登場

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

2022年2月8日、ステランティスグループの一員であるアルファ・ロメオは、ブランニューのSUVモデル「トナーレ」をワールドプレミア(世界初公開)した。

アルファ・ロメオの車種ラインナップでは、ステルヴィオの下に位置するSUVモデルとなる。

アルファ・ロメオ・トナーレ
アルファ・ロメオ・トナーレ    アルファ・ロメオ

「トナーレ」という車名は、イタリア北部にある峠の名前に由来する。トナーレの上級モデルであるSUVの「ステルヴィオ(これもイタリア北部の峠の名前だ」と同様のネーミングをされたようだ。

公表されているトナーレのサイズは全長が4530mm、全幅が1840mm、全高が1600mmと比較的コンパクトなものだ。

日本に輸入されているSUVでは、アウディQ3(全長4490-4505×全幅1840-1855×全高1605-1610mm)や、BMW X1(4455×1820×1600-1610mm)などが、サイズ的に近い。

日本市場においても、上記のモデルをはじめ、サイズは微妙に異なるものの、メルセデス・ベンツGLAジャガーEペイスボルボXC40といったプレミアムコンパクトSUVと鎬を削ることになるのだろう。

なお、今回の発表では日本仕様や導入時期などについてはアナウンスされていない。

では、アルファ・ロメオのブランド変革(イタリア語で「Metamorfosi」)を体現するモデルとして登場したというトナーレの概略を、紹介していこう。

外観 官能性とダイナミズム

2019年のジュネーブ・モーターショーで、トナーレという名前のSUVコンセプトモデルが公開されたが、今回の市販モデルはそのデザインを大きく変えることなく発表された。

デザインを手がけたのは、チェントロスティーレ・アルファ・ロメオ(英語風にいえば「アルファ・ロメオ・スタイルセンター」)。

アルファ・ロメオ・トナーレは、過去モデルからのデザイン・オマージュが多く見られる。
アルファ・ロメオ・トナーレは、過去モデルからのデザイン・オマージュが多く見られる。    アルファ・ロメオ

イタリアン・デザインの独自性とアルファ・ロメオならではのオリジナルで現代的なスタイルを、長い伝統を誇るプレステージ性と融合し、未来を見据えたものとしている。

フロントエンドでは、独立したエレメントとなって浮かんでいるように見えるシールド(盾)が目を惹き、その下にはメイン・サイドエアインテークが左右に配置されている。

SZザガートやプロテオ・コンセプトカーを想起させる、フルLEDアダプティブ・マトリックスを備えた「3+3」ヘッドライトはマレリと共同開発され、ユニークなフロントラインを創出し、ドライバーに最高レベルの視認性を提供する。

しかも、デイタイム・ランニングライトやダイナミック・ターンシグナル、イグニッションのON/OFFで作動するウエルカム&グッドバイ機能も備えている。

テールライトにもヘッドライトと同じデザイン・エレメントを採用し、リアを完全に包み込むサインカーブ(正弦波)形状を採用して、非常にユニークで他車と一線を画するライトシグネチャーが生み出されている。

8Cコンペティツィオーネへのトリビュートともなっている、すべてを包みこむようなリアウインドウ、アルファ・ロメオ独自のスタイルである「テレフォンダイアル」デザインの5ホール・アロイホイールなどによっても、トナーレの官能性とダイナミズムが示されている。

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