フォードGTに限定色のスペシャルモデル登場 1960年代のル・マン参戦車両へのオマージュ

公開 : 2022.02.15 06:45

1960年代のGT40にインスパイアされた、フォードGTの限定モデルが登場。赤と金のカラーが特徴です。

軽量化仕様のGT40へのオマージュ

フォードは、ル・マンにおける初代GT40の歴史的な成功を記念して、GTの新しい限定モデル「GTアラン・マン・ヘリテージ・エディション」を発表した。

英サリー州に拠点を置くアラン・マン・レーシングが1965年に開発したGT40の軽量化バージョン、AM GT-1プロトタイプへのオマージュとなるモデルだ。

フォードGTアラン・マン・ヘリテージ・エディション
フォードGTアラン・マン・ヘリテージ・エディション    フォード

アラン・マン・レッドにゴールドのストライプを施したGTは、1960年代のレーシングカーのカラーリングを彷彿とさせる。また、ドア、ボンネット、リアウィングの裏側には、AM GT-1のゼッケンナンバーである「16」があしらわれている。

スプリッター、サイドスカート、ミラーなど、一部のパーツはカーボンファイバーむき出しとなっている。エンジンカバーのルーバー、リアディフューザー、20インチホイールもカーボンファイバー製だ。

インテリアでは、レッドとゴールドのアクセントがアルカンターラのシートなど随所に施されている。また、インストゥルメントパネルはエボニーレザーで仕上げられている。

内外装にアラン・マンのチームカラー

最高出力656psのターボチャージャー付きV6エンジンを搭載し、0-100km/h加速2.8秒、最高速度348km/hに達する。価格や生産予定台数は未公開だが、現在フォードGTの認定顧客向けに販売されており、3月末までに納車が行われる予定だ。シカゴ・モーターショーでは、インスピレーションを得たAM GT-1とともに展示される。

4.7LのAM GT-1プロトタイプは大きな成功を収めることはなかったが、ル・マンでのタイムトライアルの結果を受けて、フォードは1966年シーズンに重量とパワーを増した7.0L GT40 Mk2の出走を決定。最終的にル・マンでの1-2-3フィニッシュという名声を手にすることになった。

フォードGTアラン・マン・ヘリテージ・エディション
フォードGTアラン・マン・ヘリテージ・エディション    フォード

アラン・マン・レーシングのディレクターであるヘンリー・マンは、「この素晴らしい限定モデルで、フォードGTの壮大なモータースポーツのレガシーを祝うことができ、アラン・マン・レーシングとマン一家にとって大変光栄です」と語っている。

「我々のチームカラーであるレッドとゴールドが蘇り、シカゴでオリジナルのGT40と一緒にこの新しいGTをデビューさせることは、魔法のような出来事です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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