オフロードワゴンは不況? アウディ、2車種の英国販売を終了 ライバルも導入見送り

公開 : 2022.02.15 18:05

アウディは、A4オールロードとA6オールロードを英国から撤退させました。販売不振が理由となっています。

高価格のRSより売れない…… 英国では不人気?

アウディは、A4オールロードとA6オールロードの英国での販売を終了すると発表した。今後も新型を輸入する意向はないという。この決定は、販売台数における両モデルの割合がわずかであることに起因している。

例えば、アウディが2021年に英国で販売したA4オールロードは292台で、ハイパフォーマンスの高価格モデルであるRS4アバントの446台を下回り、A4シリーズ全体の30分の1強にとどまっている。

アウディA6オールロード
アウディA6オールロード

大型のA6オールロードはさらに売れ行きが悪く、昨年の英国での販売台数はわずか256台と、RS6アバントの半分以下。A6シリーズ全体のわずか4.4%に過ぎない。

いずれも現在、英国での受注をストップしている。アウディの広報担当者はAUTOCARに対し、将来的にオールロードを再導入する計画はないと述べた。

英国からは撤退したものの、オールロードを完全に廃止する予定はなさそうだ。A6オールロードは今後1年以内に改良される見込みで、A4は来年、フルモデルチェンジにより新しい世代に移行する。

なお、オールロードと同様のクロスオーバータイプが新たにA3にも設定される見通しだが、英国に導入されることはないだろう。このモデルは「シティカーバー」という名称を採用すると考えられ、プロトタイプによるテスト走行も目撃されている。今後数か月のうちに公開されると予想されている。

最もコンパクトなA1シティカーバーも、アウディの英国版ウェブサイトに表示されなくなっている。

英国ではいわゆる「オフロードワゴン」の撤退が相次いでおり、フォルクスワーゲンは2020年にパサート・オールトラックを廃止し、メルセデス・ベンツは新型Cクラス・オールテレインの英国導入を見送った。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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