フィアット500X、ティーポにハイブリッド導入 ラインナップ全車種に電動モデル設定

公開 : 2022.02.16 19:25

フィアットは、欧州向けのクロスオーバー「500X」とハッチバック「ティーポ」にハイブリッド車を設定。

欧州で販売されているコンパクトクロスオーバーのフィアット 500X、ハッチバックおよびワゴンのフィアット・ティーポにハイブリッド・パワートレインが導入された。これにより、フィアット全車種に電動化モデルが設定されたことになる。

価格は500Xハイブリッドが2万7585ポンド(約430万円)から、ティーポ・ハイブリッドはほぼ変わらず2万7595ポンド(約430万円)からとなっている。テールゲートに「Hybrid」のバッジがつくことで、従来のICE車と区別される。

フィアット・ティーポ
フィアット・ティーポ

両モデルとも1.5L 4気筒ガソリンエンジン「ファイアフライ」と20psの電気モーターを搭載し、合計出力130psと24kg-mのトルクを発生させる。500Xハイブリッドの0-100km/h加速タイムは9.4秒、ティーポ・ハイブリッドは9.3秒と見込まれている。

フィアットにとって、エンジンと完全に切り離された電気モーターのみで走行できる、初のハイブリッド車である。走行時間の最大47%でエンジンをオフにでき、CO2排出量も11%低減している。

フィアットによれば、電気モーターは効率と動力性能の向上に役立ち、エンジン始動時や渋滞中のクリープ走行時、駐車時には電気だけで走行可能だという。また、回生ブレーキも備えている。

フィアットのオリヴィエ・フランソワCEOは、次のように述べている。

「当社はすべてのお客様に、どのようなモビリティニーズであっても、シンプルなテクノロジーと手頃なコストで持続可能なモビリティソリューションを提供できるようになりました。『すべての人にとってグリーンである』という当社のビジョンと一致していることを、非常に誇りに思います」

「すべての人のための持続可能なモビリティを提供するため、以前発表したように、早ければ2023年から毎年新型車を発売することを目標にしています。各モデルに電気モーターを搭載し、2027年には完全なEVのラインナップを実現する予定です」

500Xハイブリッドとティーポ・ハイブリッドは、今月末に欧州での受注を開始する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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