悪路の先へ エアストリーム「ベースキャンプ16X」登場 高級キャンピングトレーラー

公開 : 2022.02.28 11:25

キャンピングトレーラーの最高峰、エアストリームに新たな選択肢。オフロード仕様となる「ベースキャンプ16X」が日本に上陸しました。

ベースキャンプに、オフロード仕様

世界を見に行く冒険者のために用意されたエアストリームの「ベースキャンプ」に“16X”が登場。

エアストリームジャパンの手により、日本初上陸を果たした。

エアストリームの「ベースキャンプ16X(2022年モデル)」は、全長4940×全幅2140×全高2750mmのトレーラー。OPを含めた撮影車両の価格は1105万5000円。
エアストリームの「ベースキャンプ16X(2022年モデル)」は、全長4940×全幅2140×全高2750mmのトレーラー。OPを含めた撮影車両の価格は1105万5000円。    高桑秀典

ボディサイズは、全長4940mm、全幅2140mm、全高2750mmで、車体重量は1580kg。就寝定員は2人だ。

ベースキャンプといえば、軽量かつ小型となったボディが、ユーザーにエアストリームのまったく新しいスタイルを提案。同ブランド史上最高のアドベンチャーツールとして、どんな道でも突き進んでくれることで知られている。

これまでは車両サイズが16フィートで、タイヤの銘柄がグッドイヤー・エンデュランスとなる「ベースキャンプ16」が定番モデルだった。

そのラインナップに、オールテレインのグッドイヤー・ラングラーを履き、3インチほどリフトアップされるなど、各部がオフロード仕様となったベースキャンプ16Xも設定されたのだ。

エアストリームジャパンのスタッフによると、車両サイズが少し大きい「ベースキャンプ20X」もバックオーダーが可能とのこと。気になる方は連絡してみてほしい。

内装/オフロード装備/牽引について

ベースキャンプ16Xのエクステリアは、オーストラリアなどにある過酷な悪路を突き進むイメージでセットアップされており、牽引車が跳ね上げた泥・石がボディに当たってもいいようにストーンガードまで装備しているという本気ぶり。

タフな牽引車と組み合わせることで、岩がゴロゴロしていたり、泥んこ遊びを楽しめそうなヌタヌタ状態だったりする道を通過し、より大自然の中に分け入ることができる。

エントランスは最後尾と右側面にある。室内をダイニングにした状態をリア側から撮影。フルベッドにするときは、左右のソファの間をマットでつなぐ。
エントランスは最後尾と右側面にある。室内をダイニングにした状態をリア側から撮影。フルベッドにするときは、左右のソファの間をマットでつなぐ。    AUTOCAR JAPAN編集部

牽引車は連結検討950登録(上限1990kg)をして、そのときに算出された重量範囲内のキャンピングトレーラーであれば引っぱることが可能だ。

まだ愛車を950登録していないという方は、すぐさま手続きし、エアストリームを購入する前に車検証に記載しておいていただきたい。

リアのエントランスからさまざまなレジャー用品を積み込めるインテリアは、2021年から新色のグリーンが追加設定されており、カラーバリエーションは、ブルー、レッドロック、グリーンという3色展開となる。

ソファをつないだダブルベットで、冒険旅行で疲れた身体を癒すといいだろう。

親から孫まで 一生モノ以上の価値

いつの時代にもアウトドア好きが憧れ、ステータス・カーとして認知されている「エアストリーム」は、1931年にワーリー・バイアム氏によって生み出されたアメリカン最高級キャンピングトレーラーだ。

オールアルミ製ボディの修理/メンテナンス性のよさと内装のリフォームが可能というサステナビリティから、一生モノ以上の製品として、長きにわたって愛用するユーザーがたくさんいる。

車体前方がキッチンとなるレイアウト。2口のコンロ、シンク、冷蔵庫(12V)、OPの電子レンジを装備。左に少し見えているのがユニットバスの入口だ。
車体前方がキッチンとなるレイアウト。2口のコンロ、シンク、冷蔵庫(12V)、OPの電子レンジを装備。左に少し見えているのがユニットバスの入口だ。    高桑秀典

その圧倒的な耐久性から、キャンピングカー界のロールス・ロイスと例えられることもあり、実際にエアストリームを購入したユーザーが愛息や愛娘とアウトドアを楽しみ、その後、孫と一緒にアメリカン最高級キャンピングトレーラーで出かけるようになったというエピソードを耳にする機会も多い。

ベースキャンプ16Xは、給水タンク(容量83L)、排水タンク(コンビネーション)、温水シャワー、外部電源(30A)、トイレ(マリン・110L)、ガスコンロ(2口)、FFヒーターなどが標準装備で、税込価格は960万円。

ジャパンキャンピングカーショー2022で披露されたのは、オプションのルーフエアコン、ソーラーパネル、電子レンジ、Xパッケージを装備している仕様で、この参考出展車の税込価格は1105万5000円だ。

孫の世代まで使える“一生モノ以上の製品”として考えれば、納得できる適正な金額ということになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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