自動車ドイツ勢につぐ最大グループへ ステランティス・ジャパン、日本でも FCA/PSA統合

公開 : 2022.03.01 11:34

FCAジャパンとグループPSAジャパンが統合した「ステランティス・ジャパン」がここ日本でも設立されました。

巨大勢力、日本でも

本日2022年3月1日、FCAジャパン株式会社とグループPSAジャパン株式会社は事業を統合した。

新社名はステランティス・ジャパン。2022年1月25日付で合併公告をおこなっている。ステランティスはラテン語で「星」を意味する。

ステランティス・ジャパンを率いるリーダーシップ・チームのメンバー。
ステランティス・ジャパンを率いるリーダーシップ・チームのメンバー。

アバルト/アルファ・ロメオ/シトロエン/DSオートモビル/フィアット/フィアット/プロフェッショナル/ジープ/プジョーの事業が1つの組織に統合されたことになる。

ステランティス・ジャパンは、FCAジャパンの拠点であった東京都港区三田に本社を置き、ポンタス・ヘグストロム氏が代表取締役兼最高経営責任者(CEO)として同社を率いる。

ステランティス・ジャパンのディーラー・ネットワークは全国337拠点、107社のパートナー企業によって運営されることになる。

なぜ統合したのか?

自動車によるモビリティは100年に1度と言われる変革期にある。ステランティスでは、人材/ブランド/製品の多様性において優位だと考えている。

同時に将来のニーズである電動化/デジタル化/AI統合を推進すべく、スケールメリットと相乗効果を活かしていきたいという。

なお2021年における2社の日本における販売台数は4万5000台に達した。前年比10%増となる。ドイツ系以外では最大だ。

なかでもジープは8年連続で前年超え。最終的に1万4000台を初めて超えて、2009年比で13倍となった。

またプジョーは2014年の倍である1万2000台に達し、前年比12%の伸びとなった。

シトロエンも右肩上がりの販売がここ数年続いており、この10年で最も売れた年に。6000台近くの販売台数となり、前年比17%の伸びとなった。

現時点では36モデル95のバリエーションを日本市場向けに展開。(PHEV:6モデル、EV:4モデルを含む)

2022年は新たにPHEV:7モデル、EV:2モデルをジープ/プジョー/シトロエン/フィアット、DSオートモビルから導入予定する。

CEOに就任したポンタス・ヘグストロム氏は「ステランティス・ジャパンを率いて、モビリティの新時代を切り拓いていくことに大きな意気込みを感じています」とコメントした。

グループ全体でコンパクトからホットハッチ、プレミアムセダンから様々なサイズのSUVをカバーする。価格も200〜1200万円と幅広い事も強みである。

日本市場においては、9か国で生産された36のモデルから95のバリーエーションを提供する。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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