ビンファスト、新型EV「VF 8」&「VF 9」 デザイン公開 2022年後半に欧州発売予定

公開 : 2022.03.03 06:25

ベトナムの自動車メーカーであるビンファストは、2台の新型電動SUVのデザイン詳細を発表しました。

ピニンファリーナが手掛けるデザイン

ベトナムの自動車メーカーであるビンファストと、イタリアのデザイン会社ピニンファリーナは、バルセロナで開催されたICT関連見本市モバイル・ワールド・コングレスにおいて、2台の新型電動SUVのデザインの詳細を発表した。

この2台は、2022年後半に欧州(まずはドイツ、フランス、オランダ)で発売されることが決定しており、価格は約3万6000ポンド(約550万円)から。今年4月に予約を開始する予定だが、右ハンドル仕様の英国発売は当面計画されていないようだ。

ビンファストVF 9
ビンファストVF 9    ビンファスト

今回公開されたVF 8およびVF 9は、航続距離を向上するため、「空気力学を最適化するためのモダンなデザイン」を採用しているとのこと。

ビンファストによると、VF 8とVF 9のデザインはスポーツカーからインスピレーションを得ており、ピニンファリーナと協力することで、すべての顧客にとって「より効率的、魅力的で親しみやすい」ものになるという。

インテリアには、15.6インチのタッチスクリーンが搭載されている。物理的なボタン類は最小限に抑えられているが、フルカラーのヘッドアップディスプレイが備わり、車両に関する重要な情報を確認することができる。

また、エコレザーシートを採用するなど、環境に配慮した素材を使用する予定。ビンファストは、バッテリーをリサイクルすることで、水の浪費と化学物質の排出を減らすことができるとしている。

航続距離は500km以上 安全性も重視

この2台は、昨年のロサンゼルス・モーターショーで初めて一般公開された。ビンファストによると、VF 8の最大航続距離は504kmで、最高出力は408ps、最大トルク63kg-mを発揮するといいう。

6人乗りまたは7人乗りのVF 9には、同じデュアルモーターが搭載される見込み。同社は、両モデルとも欧州NCAPの安全性評価で5つ星を獲得することを目標としている。

ビンファストVF 8
ビンファストVF 8    ビンファスト

ビンファストのエマニュエル・ブレ副CEOは、次のように述べている。

「ピニンファリーナのデザインの精巧さと創造性が、ビンファストのEVの魅力を生み出し、努力を実現する手助けとなりました。ビンファストは、よりスマートで持続可能なモビリティ・ソリューションをすべての人に提供するという目標に向けて、急速に前進していきます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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