トヨタ・ランドクルーザー 「4年」待つ人の心理 納車までどうするの?
公開 : 2022.03.09 05:45
新型ランドクルーザーは納期が4年かかるとも。長い納期が分かったうえで購入した人は納車までどうしているのか取材しました。
新車が届くまで4年もどうするの?
昨年6月に300系と呼ばれる新型モデルが発表となったトヨタ・ランドクルーザー。
実に14年ぶりのフルモデルチェンジということもあり、この日を待ちわびていた人も多かったことだろう。
そんな新型ランドクルーザーだけに、正式発表前の事前予約の段階ですでに年間販売計画台数5000台の3倍以上の受注を記録するという異例のスタートを切ったのだ。
そもそも日本よりも海外での需要が高いランドクルーザーは、日本向けの割り当てが全生産台数の一部だったことも影響し、発表直後で納期は1年以上と言われ、最近では4年待ちとも5年待ちとも言われるほどの人気ぶりとなっている。
一時は予想できないほどの長い納期といわれていたが、執筆時点ではランドクルーザーの公式サイトに「今からご注文いただく際の納期は4年程度となる場合がございます」とはっきり明記されており、新型コロナウイルス感染症や半導体不足だけでなく、世界情勢も不安定になりつつ今は、これ以上納期が延びる可能性もゼロではないだろう。
そんな状況であるにもかかわらず、4年の納期を了承して注文を入れているユーザーは少なくないというから驚きだ。
そこで今回は、そんな4年待ちを覚悟して注文したユーザーは、納車されるまでの間、どのように過ごしているのかについて、いくつかのトヨタディーラー関係者に話を聞いてみた。
既存ユーザーは先行注文済み
最初にお話を伺ったのは、旧トヨタ店のとあるディーラー。
現在東京をはじめとしてディーラー再編が進んでおり、「トヨタモビリティ〇〇」という呼称に変わりつつあり、取り扱い車種の違いもなくなっているのだが、旧トヨタ店といえば、従来のランドクルーザーやランドクルーザー・プラド、クラウンといった高級モデルを中心に取り扱っていた販売チャネルだ。
それだけに、旧型ランドクルーザーユーザーを含む既存の見込みユーザーには予約がスタートする前にアプローチを済ませており、早い段階で発注しているために納期4年というユーザーは少ないとのこと。
それでも納期が1年以上となっているユーザーも少なくないそうで、そういったユーザーは現在乗っている車両を1度車検を通してそのまま納車されるまで乗りつづけるというケースや、複数台所有しているユーザーなどはとくに気にすることなく納車を待っているような余裕のある人も珍しくないようだ。
ちなみに話を聞いたディーラーでは注文時に諸費用分程度の「準備金」を入金し、納車予定日がはっきりした段階で正確な支払総額を再計算し、納車までに全額入金(もしくはクレジット)という流れになるようで、4年後はクルマに纏わる税制やクリーンディーゼル車への優遇なども変化している可能性を忘れずに説明しているそうだ。