新型マセラティ・グレカーレ 「無防備」なテスト車両発見 内外装デザインが明らかに 

公開 : 2022.03.14 19:05  更新 : 2022.03.25 18:28

3月22日の公開を控えるマセラティの新型SUVグレカーレが、カモフラージュなしの状態で目撃されました。

公開直前に発見 デザインが明らかに

3月22日の一般公開を前に、マセラティグレカーレが初めてカモフラージュなしの状態で発見された。

Wilco Blok氏がインスタグラムに投稿した画像には、これまで公道で目撃されてきたお馴染みのカモフラージュが施されていない、ほぼ市販仕様のグレカーレが写っている。予告画像で見られたプロモーションステッカーの一部を貼ってはいるが、デザインを細かく確認することができる。

目撃されたマセラティ・グレカーレ
目撃されたマセラティ・グレカーレ    Wilco Blok

グレカーレは、マセラティにとって2台目のSUVモデルであり、販売戦略上の重要な位置を占めている。デザインを見ると、足回りの大部分を共有するアルファ・ロメオ・ステルヴィオと同サイズだが、大型のレヴァンテの影響が見て取れる。

グレカーレの車名は「地中海の激しい北東風」にちなんで名付けられた。マセラティ第2のSUVとして、同社の復活計画の重要な一部を担っている。

生産はイタリア・カッシーノにあるFCAの工場でアルファ・ロメオ・ステルヴィオと同じラインで行われる。ステルヴィオとはアンダーパーツの多くを共有し、2022年までには完全EV仕様も登場する見込みだ。

パワートレインは、ギブリやレヴァンテと同じマイルド・ハイブリッドの2.0Lターボや、MC20に採用された新開発のV6エンジン「ネットゥーノ」をダウンチューンしたものなどが設定されると考えられる。

ステアリングには「トライデント」も確認

マセラティのグローバル戦略責任者であるフランチェスコ・トノンは、AUTOCARに対し、グレカーレは「このクラスで最も実用的でありながら、ラグジュアリーでもある」と述べた。

「クラス最高のデザインと機能を備えています。もちろん、マセラティであることに変わりはなく、クラス最高のパフォーマンスとハンドリングも提供します」

目撃されたマセラティ・グレカーレ
目撃されたマセラティ・グレカーレ    Wilco Blok

2025年には、マセラティの販売台数の70%をSUVが占め、セダンは15%に減り、MC20などのスポーツカーは5%になると予想されている。

グレカーレの存在は、FCAの前CEOであるセルジオ・マルキオンネが2018年に初めて明かしたもので、製品ラインナップの全面的な見直しの一環として発表された。

また、クーペ、コンバーチブル、完全EVの3つのバリエーションを持つMC20に加えて、新型グラントゥーリズモとグランカブリオも計画されている。

また、2023年および2024年には、新世代のレヴァンテとクアトロポルテにも電動パワートレインが搭載される予定だ。最上級仕様では、800Vの電気システムと3基のモーターを使用する見込み。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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